【目上へ】ご指導ご鞭撻のほど の意味と使い方・例文

ご指導ご鞭撻のほど の意味と使い方・例文

「ご指導ご鞭撻のほど」とは、「指導や激励など」という意味合いです。このフレーズは、普通、「ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」という形で用います。

目上の人や顧客に対して引き続き変わらないお付き合いを望むときの常套句です。

「指導」は文字通り「教え導く」という意味。「鞭撻」は「鞭打つ」という意味です。

スパルタ教育や体罰を連想しますが、ふたつあわせて「御指導御鞭撻」が定型句になっており、鞭打つという言葉の意味などは特に気にする必要はありません。

ただし、古めかしい言葉遣いを避けたいときは、「ご指導をよろしくお願いいたします」とすれば良いでしょう。

ご指導ご鞭撻の例文

今後とも倍旧のご愛顧とご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
私は今だ浅学非才の未熟者です。何卒、今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
この度は、着任に当たってご丁寧なご祝詞を賜り、誠にありがとうございます。部署は変わりましたが、長年のご愛顧に報いられるよう、引き続き御社との連携強化に取り組んで参ります。今後とも倍旧のご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
ご多忙にもかかわらず懇切なるメールをお送りいただき、誠に痛み入ります。過分なるご評価とご教示のお言葉に接し、事業完遂の決意を新たに致しました。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
先日は新工場の開設式にご出席いただき、ご祝辞まで頂戴いたしまして誠にありがとうございました。また、昼食会の席では設備配置についての鋭いご指摘をいただき、社員一同、深く感謝致しております。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
このたびの社員研修は、今までにない新しい試みでありましたので試行錯誤の連続でしたが、一人の不合格者もなく終了することができました。これもひとえに講師各位のご指導ご鞭撻の賜物と、心から御礼申し上げます。
現場業務に不慣れな私でしたが、皆様のご協力に支えられて無事竣工の日を迎えることができました。公私にわたるご指導ご鞭撻の数々に心より御礼申し上げます。
このたびは貴重なご意見をお寄せくださり、誠にありがとうございます。今後とも弊社への変わらぬご愛顧とご指導ご鞭撻を頂けますよう、心よりお願い申し上げます。
この度は大変なご迷惑をお掛け致しまして、誠に申し訳ございませんでした。ご丁重なご指導ご鞭撻のお言葉を頂き、社員一同、身の引き締まる思いでございます。今後は二度とこのような不手際がないよう、検査体制の改善とサービスの万全に努めてまいります。
内藤様の日頃のご指導ご鞭撻のお陰で、社員の業務に取り組む姿勢や意欲が格段に向上し、売場も明るく活気のある雰囲気になりました。つきましては、この好循環を永続させ、他店舗にも広く普及させるため、社員教育体制をはじめとする人事制度全般の改善にも内藤様のお知恵を拝借できましたら幸いと存じます。

これは間違い!

「ご指導ご鞭撻のほど」は誰のことについてお願いする言葉か

「ご指導ご鞭撻のほど、お願い申し上げます」という言葉は「自分や自分の身内に対して、厳しく指導をしてほしい」という意味で使われます。

結婚式などで、両親が「まだ若い二人でございますので、皆様方には今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます」などのセリフが使われますが、これは「自分の身内である二人」への指導を依頼しています。

しかし、同じ自分の身内であっても「自分よりも目上の人に対して」は使いません。

例えば、父親の米寿祝いの席などで「今後も父が迷惑をかけるかと思うが、皆さんに支えてほしい」ということを伝えたい場合は「ご指導ご鞭撻」という言葉は使えないということです。

「今後も父が何かとご迷惑をおかけするかと存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます」などにとどめます。これは「父」は「自分」よりも年上であるためです。

「ご指導ご鞭撻のほど」の類語・別の言い方・言い換え

「ご指導ご鞭撻のほど」という言葉は、とても厳格な表現であるため、フォーマルな場面には適していますが、相手や状況によっては「少し堅苦しい」と感じることもあります。そこで「ご指導ご鞭撻のほど」に代わる言葉をいくつか知っておくと良いでしょう。

「ご指導ください」「ご指南ください」

自分や自分の身内で自分よりも下の立場である者のことを、相手にお願いしたい場合に使える言葉です。

「今後とも引き続きご指導ください」「ご指南いただきますようお願いいたします」などとすることで、「ご指導ご鞭撻のほど」と同じ意味を伝えることができます。

「お導きのほど」

「ご指導」「ご指南」よりも少しフォーマルな印象を出したい時には「お導きのほど」という言葉を使うこともできます。

「ぜひお導きのほどお願い申し上げます」とすれば、「自分(または自分の身内)は、至らないところがまだまだたくさんあるので、あなたに導いてほしい」という気持ちを表すことができます。

いずれの言葉も相手にお願いをするだけでなく「自分(または自分の身内)は未熟な人間であるので、迷惑をかけるかもしれない」という謙虚な気持ちも伝えることができます。

また、これらの言葉はどれも「本当に何かを指導・指南されるかどうか」ということは考慮しません。もちろん、実際に何かを教えてもらう場合にも使いますが、社交辞令のひとつとして使うことも多いためです。

そのため「ご指導ご鞭撻のほど」の真意を知らなければ「何を指導するのだろう」という疑問を持ってしまうことになります。

相手との関係が薄い場合や、自分から指導することは無いだろうと思う場合であっても「ご指導ご鞭撻のほど」という言葉をかけられることはありますので、その時は「こちらこそ、何卒よろしくお願いいたします」などと返しましょう。