【目上へ】伺う の意味と使い方・例文

「伺う」は、自分の行為をへりくだって表現することにより相手や話題中の人物などへの敬意を示す謙譲語です。

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「伺う」の意味

古い言葉ですからさまざまな使われ方がありますが、一般的には、相手を「訪ねる(訪問する)」、相手の場所に「行く」、相手から「聞く」、相手に「尋ねる(問う・質問する)」、第三者から「伝え聞く(伝聞)」という意味で用いられます。改まった丁寧な言葉遣いとなります。

「伺う」の意味としてもっともよく使うのは「行く」の謙譲語として使う場合でしょう。謙譲語とは自分を一段下げることで結果的に相手を敬うことにつながる敬語です。


「伺う」の間違い・失礼な使い方

「伺う」は目下から目上への謙譲語なので、以下の敬語表現は間違いです。

<「伺う」の間違った例文>
× 社長から伺っております。 → ○ 社長から聞いております。

また、注意しておきたいのは、謙譲語ですから行く先の相手が自分よりも上の立場の人の場合にのみ使えるということです。
同い年の友人や後輩、身内などには使いません。

<「伺う」の例文(同い年の友人や後輩、身内などの場合)>
× これから父の職場に伺います。 → ○ これから父の職場に参ります。

「伺う」は目上の人に使う

「聞く・尋ねる」は「伺う」に変換

他には「聞く・尋ねる」の謙譲語として使う場合もあります。相手や話を伝え聞いた相手が自分よりも上の立場の人なら「伺う」を使います。

<例文>
× 詳細は△△課長に聞いてもいいですか。 → ○ 詳細は△△課長に伺ってもいいですか
× その話は□□先生から聞きました。 → ○ その話は□□先生から伺いました。

「伺う」を使う場面

もし初対面などで相手が同年代で自分より立場が上かどうか分からないといった場合は、丁寧な表現として「伺う」を使っておけば失礼にはなりません。たとえ年下でも相手が得意先の役職者など立場が上であれば、やはり「伺う」を使います。
公私にかかわらず、仕事や親族といった枠の中で年下でも立場が上であれば「伺う」を使うとスマートです。


伺うの例文

訪ねるの意味で使う場合

店内ポスターの件も承知しました。それでは、明日の午後 1時半に、私と内藤、コピーライター、デザイナーの 4名で伺います


富山駅到着が 15時30分ですので、駅前のホテルにチェックインしてから、お宅にお伺いするのは 16時半くらいになると思います。


この度は大変なご迷惑をお掛けしまして誠に申し訳ありません。不良品交換のため直ちにお伺い致しますので、30分ほどお待ち頂けますようよろしくお願い致します。

※ 謙譲語の「お伺い」と「致します」が連接すると、禁則とされる二重敬語になります。しかし、これを直ちに間違いとするのは短絡的な見方です。この例文のように過失時の緊張感と強い謝罪の気持ちが込められた文面では、敬語が重複して殊更に丁寧な言い回しになることは自然な成り行きと言えます。言葉のルールは状況に応じて変化する相対的なものであり、この程度の重複は許されるべき範囲内の二重敬語です。


聞く・尋ねるの意味で使う場合

先日の会合では大変興味深いお話を伺うことができ、ありがとうございました。つきましては、第三の工法について二三お伺いしたいことがございますので、明日にでも研究室の方へお訪ねしてよろしいでしょうか。

※ 「お話を伺う」は単に話を聞くという意味であり、後者の「お伺いしたい」は質問したいという意味です。なお、このような同じ言葉を違う意味で同時に用いることは、紛らわしいので避けた方が良いでしょう。


伝聞の意味で使う場合

先生のご高名はかねがね伺っております。弊社の製品開発に是非ともご協力を賜りたく、失礼をも省みずお手紙を差し上げました。


二子山遺跡から出土した銅剣の一部をそちらの研究室が保管されていると伺っていますが、拝見させて頂くことは可能でしょうか。


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伺うの類語の例文

訪ねるの意味の類語

家庭訪問は、ご家族の方のご都合の良い時間にお訪ねします。ご希望日時を 第3希望まで記入してください。スケジュールが決まり次第、訪問日時をお知らせします。

※ 「お訪ねします」は、「伺います」の類語表現。


子供たちを送り届けてから参りますので、開始時間には間に合わないと思いますが、なにとぞお許し下さい。

※ 「参る」は行く・来るの謙譲語で、「参ります」は「伺います」の類語表現です。


聞く・尋ねるの意味の類語

昨日は突然お伺いしましたのに、大切なお時間を割いて貴重なお話をお聞かせ頂き、誠にありがとうございました。

※ 「お聞かせ頂き」は、「伺わせて頂き」の類語表現。


昨日の東都大学でのご講演を会場の末席にて拝聴させて頂きました

※ 「拝聴させて頂き」は、「伺わせて頂き」の類語表現。拝聴は謙譲語ですから簡単に「拝聴しました」でも良さそうに見えますが、この種の元来相当に高い身分の人から下されることを意味した謙譲語では、「〜させて頂く」という言い回しが習慣になっています。


来期のご予定についてお尋ねしたいことが幾つかございますので、明日、お時間を拝借できませんでしょうか。

※ 「お尋ねしたい」は、「伺いたい」・「お伺いしたい」の類語表現。


伝聞の意味の類語

伊藤先生は昨年退職されたとお聞きしています

※ 「お聞きしています」は、「伺っています」の類語表現。


お父様がご病気と承りましたが、お加減はいかがですか。

※ 「承りました」は、「伺いました」の類語表現。

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