反省文の例文と書き方(居眠り/学生)

反省文の例文と書き方(居眠り/学生)

授業中の居眠りは、ごく普通の生理的要求から起こる現象です。ほとんどの人が、一度ならずそれを経験したことがあるでしょう。

授業中の居眠りというものは、先生にとってその場で注意を与えれば済む程度のことであり、生徒に反省文を書かせなければならないような不始末ではないという見方もあります。

それでも高校の先生が反省文を提出させるのには、それなりの理由があるはずです。

反省文を書くときは、その理由に配慮した内容にしなければ評価してはもらえないでしょう。ここでは、その理由として何度注意しても頻繁に居眠りする常習犯という設定で、反省文の例文を紹介します。

反省文の書き方

反省文を書くように指示された学生の中には、初めて反省文を書くという人も多いかもしれません。反省文を書きなさい、と言われてもどう書けば反省の気持ちを表せるのかわからず、手が止ってしまうのではないでしょうか。

反省文には書き方とコツがあります。

文頭には事実を書く

反省文は「私は○月○日、○限目の授業で居眠りをし、○○先生に注意をされました」などの、事実から書き始めます。

これは、これから書く反省文が「何についての反省か」ということを、きちんと認識していると相手に伝えるために必要な文章です。「先生もわかっていることだから」と省略すると、後の文章に誠意が感じられにくくなります。

これまでにも、居眠りで度々注意をされているのであれば「これまでにも複数回に渡って注意をされていたにもかかわらず」などの文章を付け加えても良いでしょう。

居眠りの何がいけなかったのかを書く

次に、居眠りをしたことの「何がいけなかったのか」ということを書きます。もちろん、授業中に居眠りをしてはいけない、ということは常識とされていますが、反省文ではその常識を掘り下げてください。

たとえば「学校には授業を受けに来ているのに居眠りをしてしまい、これでは学校に来ている意味がない」「両親が授業料を支払ってくれているのに、授業を聞かずに寝てしまうなんて申し訳ない」「先生が一生懸命に授業をしてくださっているのに、居眠りをするということは大変失礼」などです。

この部分は、自分がいちばん居眠りをして悪かった、と思うことを主に書いてください。

居眠りをしてしまった理由

居眠りの何がいけなかったのか、ということを書いた後には「いけないとわかっているのに、なぜ居眠りをしてしまったのか」という理由を書きます

「昨夜は深夜1時までゲームをしてしまい、就寝が遅くなりました」「いつも通りの時間就寝したのですが、授業を受けている内にうとうとしてしまいました」「授業について行けず、先生が言っていることが理解できていないことで居眠りに逃げてしまいました」など、自分の非の原因と、それを認める文章にしましょう。

多くの場合、居眠りは「そのつもりがなくてもやってしまうもの」です。しかし、その場合も自分で改めて「なぜ寝てしまったのか」ということを考えてみると、改善策が見いだせることもあるかもしれません

今後の対策を宣言する

次は、今度どのようにして同じことをしないようにするのか、という対策について書きます。この対策の部分がしっかりと書かれていなければ、いくら反省文を書いても同じことを繰り返してしまうだろう、と先生には思われてしまうからです。

「今後ゲームは7時までとして、必ず10時には就寝するようにします」「気持ちを引き締めるために積極的に質問をするようにします」「授業についていけるよう、自宅でしっかりと勉強をして、先生が言っていることを理解できるようにします」など、居眠りをしてしまった理由を解決する対策を書いてください。

「居眠りしないように気を付けます」などでは、先生は「また同じ居眠りが繰り返されるのは目に見えている」としか見てくれません。

最後はお詫びの言葉で締める

反省文の最後は、先生に対してのお詫びの言葉で締めくくります。もちろん、先生だけでなく授業料を出してくれている両親についてのお詫びでも結構です。

「この度は私の意識の低さから、授業中に居眠りをしてしまい本当に申し訳ございませんでした」「この度は私の生活リズムの乱れにより、先生や同じクラスのみんなに迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ありませんでした」など、何について謝っているのか、ということが明確なお詫びをしましょう。

「すみませんでした」「ごめんなさい」など、理由がなく、簡単なお詫びで済ませるのでは反省文の意味はありません。「○○をしてしまい、申し訳ありません」という形で、締めるようにしてください。

反省文を書くときのコツ

反省文は、ただ書けば良いというものではありません。文章の内容だけでなく、その他の要素にも反省の気持ちを表す必要があります。

文字は丁寧に書く

学生の反省文の多くは手書きで書くことになります。このときに、いかに丁寧に書くかということも重要なポイントです。字の上手い下手ではなく、気持ちを込めて丁寧に書くことを心がけてください。

また、反省文はノートの切れ端などには書きません。白い便せんに、黒いボールペンなどを使って書くようにしましょう。

書き間違えた場合は、修正テープなどは使わずに、最初から書き直します。書き損じが心配な方は、鉛筆などで下書きをしてから、ペンで清書するようにすれば良いかもしれません。

言い訳は書かない

反省文を書き進める内に、どうしても言い訳をしたくなることもあるでしょう。「私は早く寝たかったのですが、母親に家事を頼まれたので」「私は授業を聞いていたかったのですが、日差しが温かく」などです。

しかし、反省文に言い訳は書きません。言い訳をしても自分が居眠りをした、という事実を無くすことはできないからです。

どうしても先生に知っおいて欲しい言い訳がある場合は「母親に家事を頼まれて、就寝時間が遅くなったという理由はありますが、それでも私が居眠りをしたことに違いはありません」など、最終的な責任は自分にあるということを書き添えておきましょう。

反省文は早めに提出!

社会には、お礼やお詫びは少しでも早くする、というマナーがあります。反省文の提出を命じられたら、基本的には当日中に提出をしましょう。

良く書けた反省文であっても、居眠りをした日から何日も経ってからの提出では反省の気持ちが伝わりにくくなりますし、記憶が曖昧になって反省文自体も書きにくくなります。

時間の都合などで、翌日の提出を命じられている場合は、翌日の朝には提出できるように準備をしてください。

授業中居眠りの反省文例文

私は○月○日の○限目に居眠りをしてしまい、○○先生に起こされなければ気がつかないほど深く眠ってしまいました。
学校には勉強をしに来ているのに、授業中に眠ってしまうなんて、先生にも同じクラスのみんなにも申し訳なく思っています。また、私のために学費を出してくれている両親にも謝ります。昨夜はいつも通り10時にはベッドに入ったのですが、なかなか眠ることができませんでした。原因は寝る直前までスマホゲームをしていたことだと思います。目が冴えてしまい、眠ったのは恐らく12時を過ぎてからです。
今回の居眠りを繰り返さないために、スマホは就寝1時間前の9時には電源が切れるよう設定をしました。こうすることで10時には眠れると思います。高校生にもなって、居眠りをしてしまうとは本当に恥ずかしいですし、何よりも一生懸命授業をして下さっている先生にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。同じことを繰り返さないように精一杯努力いたします。
この度は本当に申し訳ありませんでした。