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始末書の例文(レジ打ち間違い・誤差)
始末書は、通常のビジネス文書の体裁で作成します。
ただし、手書きが一般的であったころには、便箋を使用して書簡の形式をとり、日付けと署名は末尾に記すのが主流でした。
レジ打ち間違いの始末書の内容は、まず、ミス発生の状況・原因や事後処理について正確に記述して謝罪し、次に再発防止を誓約、最後に再度謝罪して「以上」で結びます。なお、宛名は社長名とし、タイトルは単に「始末書」としておくことが一般に慣例となっているようです。
レジ打ち間違いの始末書は第三者に状況を伝える
レジ打ち間違いの始末書を書く場合、状況を知らない第三者が見ても状況を把握できるようにしなければなりません。
また、始末書は主観ではなく、客観を意識して書く必要があります。「自分はどう思ったからそうした」などの自分の考えや感想を書き入れる書類ではありません。
反省や謝罪の言葉を書き入れる
始末書に言い訳や感想は書けませんが、自分の反省の気持ちや謝罪の言葉は入れるべきです。
また、謝罪の言葉も入れましょう。自分に悪意はなかったと思っていても、会社に迷惑や心配をかけていることは事実です。今後ミスを起こさないための心構えや具体的な改善策などを挙げておくと、謝罪に誠意がを感じることができます。
始末書は簡潔に書く
ミスをした本人としては、事の顛末を紙1〜2枚にまとめるということが難しく感じるかもしれません。
確かに始末書は詳細な情報が盛り込まれている必要はありますが、だからと言って情報が込み入ってしまうと、却って状況が伝わりにくくなってしまいます。
コツは「一文を短くする」ということです。
ダラダラと長い一文では、読んだ後に頭の中で状況を整理しなくてはならなくなります。一文を短くして、読む人がスムーズにイメージできるようにすることが大切です。
また、一連の流れを文章にまとめるには、順を追って書くことも意識しなければなりません。
始末書は何のために必要なのか
そもそも始末書はどうして必要なのでしょうか。もちろん、就業中のミスや事故・事件などを会社に認識しておいてもらわなければ、手続き上の不都合なども出てくるでしょう。
しかし、本来始末書は「再発防止」「安全管理の徹底」などに役立てるためのものです。
ミスをしてしまったことはいけませんが、始末書をきちんと書くことで会社側は有効な再発防止をすることができますし、安全管理に力を入れるきっかけとすることもできます。レジ打ち間違いの始末書を書いた人のおかげで、同僚や部下や上司を、同じミスから守ることができるのです。
レジスタッフの始末書例文(1) 打ち間違いの場合
2013年2月29日
始末書
新宿南口店営業課 二宮一夫
私、二宮は、下記の通りレジ業務中にお客様お買上商品の金額を誤入力いたしました。ここに謹んで報告いたしますとともに、お客様にご迷惑をお掛けし、店舗の信用にも関わる間違いを犯しましたことをお詫び申し上げます。
記
- 日時:2013年2月29日 15時30分
- レジ番号:3
- 担当者:二宮一夫
- 状況説明:バーコード入力が機能しなかったため、手動にて金額を入力しましたが、その際、単価4,800円×5個と入力すべきところ、単価5,800円×5個と誤入力しました。
- 所感:今後は二度とこのような間違いを犯さないよう、商品価格と個数を冷静に確認しながら入力するよう心掛けてまいります。
以上
レジスタッフの始末書例文(2)釣り銭ミスによるレジ誤差の場合
2013年2月29日
始末書
新宿一丁目店 二宮一子
私、二宮は、レジ業務において下記の通りレジ誤差を発生させました。ここにご報告いたしますとともにお詫び申し上げます。
記
- 日時:2013年2月29日 10時〜13時および14時〜15時
- レジ番号:5
- 担当者:二宮一子
- 状況説明:15時にレジ業務を終了した直後、残金を精算しましたところ、2,345円の不足が判明しました。レジ業務中のどの時点で不足が発生したかは不明です。
- 所感:釣り銭ミスが原因と思われます。今後は二度とこのような過不足を生じさせないよう、預り金・釣り銭を始めとする現金の取り扱いには十分に注意してまいります。
以上