目次
体調を気遣う言葉はビジネスに欠かせない
ビジネスシーンではもちろん仕事の話がメインになります。しかし、仕事の話をスムーズに進めるためには「コミュニケーション」が欠かせません。コミュニケーションなしに仕事の話をしても、お互いにぎこちない会話になってしまうためです。
そこで知っていると便利なのが「体調を気遣う言葉」です。対面や手紙・メールの締め部分で、一言相手の体調を気遣えれば、相手と円滑なコミュニケーションを築きやすくなります。
体調を気遣う言葉
季節の変わり目ですので(口頭・手紙・メール)
「季節の変わり目ですので」は、言葉通り季節の変わり目に使います。
・季節の変わり目ですので、体調にお気を付けください
・季節の変わり目ですので、お風邪など召されませんようご自愛ください
・季節の変わり目ですので、寒暖差にご注意ください
「季節の変わり目ですので」の後には、相手に気を付けて欲しい言葉を付け足します。
ご自愛ください(手紙・メール)
「ご自愛ください」は、体に気を付けてください、体を大事にしてください、という意味です。
・寒い日が続きます、どうぞご自愛ください
・暑さが日に日に厳しくなっております、ご自愛専一に願います
・時節柄、何卒ご自愛くださいますようお願い申し上げます
「ご自愛ください」は、この言葉だけで「体を大事に」という意味です。そのため「お体ご自愛ください」とは言いません。また、「ご自愛」は相手の健康を願う言葉なので、相手が目上の人であっても「ください」という言い切りの語尾で、気持ちの強さを表すこともできます。
さらに、「ご自愛」は現時点で健康である人にしか使いません。既に病気療養中の方には使わないので注意しましょう。
早い復帰をお待ちしております(口頭・手紙・メール)
「早い復帰をお待ちしております」は、現時点で病気療養中、もしくは入院中の方に向ける言葉です。病気やケガによって仕事を休んでいる人などに使います。
・○○さんがお休みなのでみんな寂しくしています、早い復帰をお待ちしております
・経過が良好と伺い安心いたしました、一日も早い復帰をお待ちしております
・今日はお話ができて良かったです、○○さんの早い復帰をみんなで待っています
「早い復帰をお待ちしております」は、復帰ができる・できないにかかわらず使われる言葉です。どんな状況であっても「復帰を待っている」と伝えること自体がお見舞いの気持ちになります。
お体にお気をつけください(口頭・手紙・メール)
「お体にお気を付けください」は、言葉通り「体に気をつけて、病気やケガをしないように過ごしてください」という意味です。
・今日はずいぶんと冷え込んでおります、お体にお気をつけくださいませ
・毎日お忙しいかと思いますが、くれぐれもお体にはお気をつけください
・しっかりと水分補給をして、熱中症にならぬようお体にお気をつけください
「お体」とは、頭のてっぺんからつま先までの体全体のことを指します。体そのものに気をつけて欲しい場合は「お体」と書きます。また、「お体にお気をつけてください」とは言いません。この場合は「て」を発音・明記せず「お体にお気をつけください」とします。
お身体にお気をつけください(口頭・手紙・メール)
「お身体にお気をつけください」とは、「体と心(肉体的にも精神的にも)気をつけてください」という意味です。「お体にお気をつけください」と発音は同じですが、文字にすると若干内容が変わります。
・初めての社会人生活は何かと疲れるかと思いますが、お身体に気をつけて有意義な毎日をお過ごしください
・繁忙期でお疲れのことと存じます、お身体にはくれぐれもお気をつけください
・年末となり寒さも増しております、お忙しいとは存じますがお身体にはお気をつけくださいませ
「お身体」は体そのものだけでなく、精神的な疲れや病気にも気をつけて欲しい場合に使います。相手が精神的なプレッシャーを受けやすい立場にいる人であれば「お身体」の方が良いかもしれません。