【目上へ】よく使う5つの日常の挨拶と状況別の例文

目上の人への挨拶一覧

相手が目上の人だと、つい緊張してしまって言葉が出ないという人は多いでしょう。しかし、目上の人が相手であっても正しい言葉を使えば失礼にあたることはありません。

以下では、目上の人へ向けた「挨拶」のフレーズをご紹介します。

お疲れ様です

まずはビジネスシーンで頻繁に使われている「お疲れ様です」です。「お疲れ様です」は目上の人へ向けて使っても問題ありません

もしも相手が社長や会長、それ以外でも自分から見て地位がかなり高い人の場合は「お疲れ様でございます」が使えます。

「お疲れ様でござます」は、「お疲れ様です」の「です」をより丁寧にした表現です。

ご苦労さまはNG

「お疲れ様です」と似た言葉に「ご苦労さまです」があります。しかし、「ご苦労様です」は目上の人へは使えません。

「ご苦労様です」を使って良いのは、自分より下の相手もしくは業者さん(地位が下という意味ではなく慣習によるもの)などだけです。

おはようございます・こんにちは・こんばんは

日常の挨拶である「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」なども、目上の人へ使って良い挨拶です。これらの挨拶は、相手の地位によって言い方が変わるものではありません。

むしろ、目上の人へも時間帯に合った基本的な挨拶をすることは非常に大切なことです。

ただし、社内での挨拶に使われるのは「おはようございます」くらいでしょう。社内では「こんにちは」や「こんばんは」より「お疲れ様です」が優先されるためです。

初めまして・初めてお目にかかります

初めてお会いする目上の人へは「初めまして」または「初めてお目にかかります」を使います。どちらも初対面の人へ広く使われる挨拶です。相手の地位よりは「初めて会った人」という意味で使われています。

初めまして、田中商事営業部の佐藤と申します
初めてお目にかかります、田中商事の佐藤でございます
田中商事の佐藤です、初めまして

「初めまして」や「初めてお目にかかります」が使われるのは名刺交換の場面でしょう。お互いが名刺を出しながら発する挨拶として一般的ですので、覚えておくと便利です。

初めてご連絡させていただきます

挨拶は対面のときにだけ必要なものではありません。電話やメール、手紙などでも必要です。初めて連絡する相手への挨拶は「初めてご連絡させていただきます」です。

初めてご連絡させていただきます、田中商事営業部の佐藤と申します
こちらからは初めてご連絡をさせていただきます、先日お手紙をいただいておりました佐藤と申します

電話やメールの場合は、口頭や本文の最初に「初めてご連絡させていただきます」を使います。先に名乗ってしまうと、相手は覚えのない相手を思い出そうとしなくてはならないからです。

「初めてご連絡させていただきます」という言葉で、暗に「あなたが知らない相手です、覚えがなくても当然です」と知らせることができるので、相手に負担をかけません。

失礼いたします

たとえば、目上の人が居る部屋に入るときには「失礼いたします」という挨拶をします。その後、目上の人へ向けて「お疲れ様です」や「お世話になっております」などの挨拶へと続きます。

(ノック)失礼いたします(入室)お疲れ様です
(ノック)失礼いたします(入室)部長、おはようございます

人が居る部屋に無言で入るのはマナー違反です。室内に居るのが目上の人でなくても「失礼します」など、一言発すると良いでしょう

いってらっしゃいませ・おかえりなさいませ

目上の人が外出をするときは「いってらっしゃいませ」、外から戻って来たときは「おかえりなさいませ」を使います。ポイントは「外へ行くとき・外から帰って来たとき」です。

単に他の部署へ行くとき、社内の別のところから戻って来たときに言うと少し大げさな印象となります。

社外へ行く
→かしこまりました、いってらっしゃいませ

社外から戻って来た
おかえりなさいませ

社内の別の部署等へ行く
→かしこまりました

社内の別の部署から戻って来た
→お疲れ様です

社外へ行き、その後直帰する
いってらっしゃいませ、お疲れ様でございました

例文のように、目上の人が行く場所やタイミングによって挨拶の言葉は変わります

そのため、その人がどこへ行くか把握していない場合は「いってらっしゃいませ」を使って問題ありません。戻ってきたときも同じです。どこから戻ってきたか理解していない場合は「おかえりなさいませ」を使います。

お先に失礼いたします

目上の人よりも先に退社をする場合は「お先に失礼いたします」を使います。

みんなより先に自分が帰るとき、同僚や部下に対しては「お疲れ様でした」などを使いますが、この場合は目上の人へ「お疲れ様でした」は使いません

たとえば、オフィス内に同僚や部下しか居ない場合は「お疲れさまでした」で問題ありませんが、その中に目上の人が居る場合は「お先に失礼いたします」を使った方が良いでしょう。
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