【目上へ】ねぎらい・気遣いの言葉の例文一覧

ねぎらい・気遣いの言葉の例文一覧

【改まった文面の場合】

ご定年を迎えられるに当たり、長年のご功労に衷心より感謝の意を表します。
長年の御勤務、誠にお疲れ様でした。
恙無くご定年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。
多年に渡る第一線でのご活躍に、心よりお疲れ様と申し上げます。
長年の慈愛あふれる御教授と御訓育に、深く感謝申し上げます。

【親しい人に書く場合】

長年のお勤め、お疲れ様でございました。
このたびは晴れて定年を迎えられ、おめでとうございます。
出産という大仕事を無事に成し遂げた舞ちゃんに、心から「お疲れさま」と言わせてください。
先輩、3年間お疲れさまでした。
みごとに無事完走、おめでとうございます。そして、お疲れ様でした。

「ねぎらい・気遣いの言葉」とは

ねぎらい・気遣いの言葉とは、誰かの働きを認めたり褒めたりするときなどに使います。言葉通り、相手をねぎらいたい、気遣いたいと感じたときに用いる言葉です。

友人や同僚などであれば「よく頑張ったね」「大したもんだ」など、フランクな言葉でねぎらい・気遣いをすることができます。

しかし目上の人の努力や功績をねぎらう場合は、そのような言葉では失礼です。目上の人へ向けても失礼のないねぎらい・気遣いの言葉を覚えておくと、思っていることを失礼なく伝えることができます。

「ご苦労様です」は目上には使わない言葉

ねぎらいや気遣いの言葉として「ご苦労様です」を思い浮かべる人は多いでしょう。ご苦労様です、は言葉通り相手が苦労をしたことをねぎらい、気遣う言葉として知られています。

しかし基本的には「ご苦労様です」を目上の人に使うのはマナー違反とされています。このマナーには賛否がありますが、実際に言葉を向ける目上の人が「ご苦労様です」という言葉を目上に向けることに否定的な人であれば、結果として気分を害してしまいます。

相手の考え方がわからない場合は、「ご苦労様です」を目上へのねぎらいの言葉として使うのは控えた方が良いでしょう。

「ねぎらい・気遣いの言葉」として使いやすいフレーズ

目上の人へのねぎらい・気遣いの言葉では、基本的に「頑張る」という言葉は使いません。「頑張られましたね」など、敬語のように使ったとしても、目上の人の努力は結果が出て当然のこと(自分よりも実力が上であるため)、と認識すること自体がマナーです。

年上の人をねぎらったり、気遣ったりする言葉として、使いやすいフレーズをいくつか覚えておきましょう。

「心より御礼申し上げます」

目上の人をねぎらったり、気遣ったりする場面の多くは、その人の働きによってこちら側が何か利益を得る、または助けられることが多いはずです。そのため「心より御礼申し上げます」という、お礼の言葉自体をねぎらい・気遣いの言葉として向けることもできます。

「お忙しいところお越しいただき、心より御礼申し上げます」などと使えば、忙しい中出向いた相手をねぎらいつつ、お礼も伝えることができるので大変便利です。

「お喜び申し上げます」

目上の人へのねぎらいや気遣いの気持ちは、お祝いの言葉でも伝えることができます。その人に起きたおめでたいことは、その人のこれまでの頑張りによって生まれたことであるため、と考えると理解しやすいかもしれません。

「この度は無事にご定年を迎えられたとのことで、心よりお喜び申し上げます」などと使えば、これまでその人が毎日頑張って来たことも含めたねぎらいの言葉として受け取ってもらえるでしょう。

「お疲れ様でございました」

目上の人へのねぎらい・気遣いの言葉として「お疲れ様です」が望ましくない、という意見もあります。たしかに、自分よりも実力があるであろう相手が疲れる、という意味の言葉に対して抵抗があるという方もいるかもしれません。

しかし、相手がしたことが大変困難なことであったり、反対に「これは誰でも疲れるだろう」と考えられること(たとえば暑い夏に歩いて移動したなど)であれば、「お疲れ様」というフレーズを使うこともできます。

その場合は「お疲れ様でございました」など、少し丁寧な言い方をすると失礼がありません。

「この度の視察、誠にお疲れ様でございました」「合併のお話を見事まとめられたとのこと、大変お疲れ様でございました」などと使うことができます。