【間違えやすい】なお の意味と使い方・例文

なお の意味

「なお」は、「ますます」・「さらに」のような強調の意味で使われる他、「なおかつ」といった使い方のように補足する意味でも使われます。

そこから、文章中や文末において、前述の内容を補足説明したり、注釈を加えたりするときに、文頭に置く接続詞としても使われるようになったものと思われます。

また、前述の内容に関連する別の話題を追加するときにも使われます。

接続詞としての「なお」の例文

なお、この当社の製品ではこのような事例が一件も報告されておりませんのでご安心ください。
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なお、以上の人事案につきましては異論やご不満もおありかと思われますが、会社再建のためには皆様の一致団結が肝要でありますので、何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願い致します。
なお、12階・スカイラウンジにおきましては、各種ドリンクと軽食をご用意しております。ご休憩のときにはお気軽にご利用ください。
なお、この件に関する部外者への他言は一切無用のこと、重ねて申し添えておきます。
なお、残る12名の所在は依然として判明しておりません。皆さんのなお一層のご尽力をお願い致します。

「なお」の使い方

「なお」という言葉は「尚」と書かれることもあり、「今の状態を延長して、さらに」という意味があります。

文章でも口頭でも使うことができ、相手へこれまで伝えていることにプラスして伝えたいことがある場合「なお、」という言葉を使うことで、付け加えて理解してもらうことを期待する言葉です。

あくまでも「プラスアルファ」「付け加え」という意味で「なお」を使いますので、それまで伝えていたことと関係の無いことや、結びつけることが難しい内容には使うことができません。

たとえば「今回の社員旅行の費用は会社にて負担しますのでご安心ください。なお、個人のお小遣いについては各自ご負担をお願いいたします」などと使うことができます。

基本となる情報を伝え、その基本情報に入り切れていない情報や、敢えて付け加えることで強調したい内容を「なお」という言葉で繋いで、相手の印象に残します。

「なお」と「また」の違い

「なお」という言葉には類似する表現が多く存在しますが、「なお」と全く同じ意味で使える言葉はほとんどありません。

言い換えるとすれば「また」でしょう。やはり基本となる情報を伝えた上で「また」という言葉で追加したい情報を提供することができます。

「また(又)」には「又聞き」「又貸し」など間接であることを表す意味もありますが、「加えてもうひとつ」という意味もあります。この後者の意味として使うのであれば「また」も「なお」と同義です。
しかし「また」という言葉の印象から「もしくは」など「他のものと比べて」という意味に受け取られることもあるため、内容によっては話に行き違いが出てきます。特に口頭では「また」も「または」も同じように聞こえることがあるので、注意しましょう。

「なお」と混同しやすい言葉

なおさら(尚更)

「なお」と「なおさら」はとても似た言葉ですが、意味は異なります。「なおさら」というのは「今までに増して」という意味です。

「なお」のように「付け加える」という意味ではありません。

「風邪をひいているのに、そんな薄着ではなおさらひどくなるだろう」などと使われます。例でいえば「風邪で体調が悪いのに、薄着では今までに増して体調が悪くなってしまう」ということを表すことができます。

なおかつ(尚且つ)

「なおかつ」という言葉には「その上に」「さらに」「それでもまた」という意味があります。

「なおかつ」という言葉は「なお」と「かつ」が組み合わさった言葉です。

「かつ」というのは、「前後の言葉をつなぎ合わせて、前後どちらの言葉も尊重する」という働きがあります。「仕事は一生懸命かつ安全に取り組んでほしい」などと使われ「一生懸命も安全もどちらも同じくらい大切にしてください」ということを表しています。

そんな「かつ」が「なお」と合体した「なおかつ」は「現在の状態の延長でありながら、さらに〜」という現状に着目しながらも、その上に尊重しなければならないことを表す言葉です。

「今回の企画はこれまで通り慎重に進めてください、なおかつ先方へ迷惑がからないように配慮も忘れてはいけません」などと使われます。現状を維持しながら、さらに望むことがあるという表現です。