「首をかしげる」の意味と使い方!目上に使うと失礼?

「首をかしげる」の意味と漢字

「首をかしげる」という言葉には2通りの受け取り方があります。1つは、実際に首を横に傾ける様子を表すもの、もう1つは自分の中の感情を表すための言葉、です。

この記事では後者について解説します。まずは「首をかしげる」の意味と漢字についてみてみましょう。

「首をかしげる」の意味は「疑問に思う」

「首をかしげる」には、疑問に思う・不審に思う、という意味があります。

彼の言い分にはまったく首をかしげる

私は彼女の言動に首をかしげました、なぜなら彼女は作成したばかりの契約書をシュレッダーにかけてしまったからです

あの頃の僕は周囲から首をかしげられてばかりだったように思います

誰かの言動や、物事の動きや様子を見たときに「なぜだろう、おかしいな」と思い、思わず実際に首をかしげたくなるような心境を「首をかしげる」という言葉で表します。

実際に首を横に倒しても、倒さなくても、この意味での「首をかしげる」は使えます。

「首をかしげる」の漢字は「首を傾げる」

「首をかしげる」には「首を傾げる」という漢字があります。首を横に傾ける仕草を「首を傾げる」と書きますが、この表現とまったく同じです。

文章内で「首をかしげる」と書く場合は、ひらがなでも漢字でもどちらを使っても問題ありません。

「首をかしげる」の使い方と例文

次に「首をかしげる」の使い方を例文と一緒にご紹介します。

「首をかしげる」は目上の人へ使っても失礼ではない

「首をかしげる」という言葉自体は、目上の人へ使っても問題はありません

もちろん「首をかしげる」という言葉自体には敬語要素が含まれていませんので、前後の言葉を丁寧な敬語にする必要はあります。

ただし、相手が自分よりもかなり上の立場の人であったり、その目上の人自体について自分が首をかしげるような感情を持っている場合は「疑問に思います・理解をいたしかねます」など、他の表現を使った方が無難でしょう。

しかしどちらもかなり強い表現となるため、その点には注意が必要です。

直接的な表現を避けたい場面で使う

「首をかしげる」を言い換えると「おかしい、変だな」など非常に直接的な言葉となります。このような直接的な表現をさけて、やんわりと自分の疑問や不審に思った気持ちを伝えたい場合に「首をかしげる」が使えます。

私は社員証を持っていないその男性に首をかしげました→私は社員証を持っていないその男性を不審に思いました

最近の彼にはおかしいところがたくさんあります→最近の彼には首をかしげることが多いのです

日本では、目上の人との会話やフォーマルな場での直接的な表現を嫌う風習があります。その点で言えば「首をかしげる」が使えると非常に便利かもしれません。

「首をかしげる」の言い換えに使える類語

次に「首をかしげる」と似た意味を持つ類語について解説します。

首をひねる

「首をかしげる」と同じ「首」を使った言葉に「首をひねる」があります。「首をひねる」とは、人の言動や物事の現象などに対して疑問や違和感を持ったことを表す表現です。

彼の発言に、その場にいた人たちは思わず首をひねった

首をひねるほどではないが、違和感は否めなかった

「首をかしげる」に比べると、「首をひねる」の方がやや直接的な印象が強くなります。「首をかしげる」は、ニュアンスとして「おかしいな、とは思うが考えすぎかもしれない」に近いでしょう。

一方「首をひねる」は「おかしい、違和感が強い」というニュアンスを持つ言葉です。そのため、「首をひねる」は明らかに納得できない、否定している、という意味に受け取られやすいでしょう。

いぶかしく思う

「いぶかしい」とは、「不審に思う、合点がいかない」という意味の言葉です。

私は彼の行動をいぶかしく思ったのですが、なぜか声をかけることができませんでした

先方は、私のはっきりしない返事をいぶかしく思っていたようです

「いぶかしい」を変化させて「いぶかしく思う」「いぶかしげ(いぶかしいと思っているような様子)」とも言います。

いずれにしても「首をかしげる」と同じように、疑問や不審を感じている様子を表せる言葉です。

ひっかかる

「ひっかかる」とは、日常で使われている「引っかかる」と同じです。たとえば、髪にブラシが引っかかる、洋服に針が引っかかる、などの「ひっかかる」です。

この「ひっかかる」を、胸の中で気になる 何かおかしいと感じる、という様子に当てはめています。

最近の妻の言動にはひっかかることが多い、何か隠し事をしているのではないか

先方は、こちらがなかなか契約書を作成しないことがひっかかっているようです

自分の胸の中に、まるで何かが引っかかるような、そんな違和感を「ひっかかる」が表します。すんなりと納得ができない、何かがおかしい、と感じる感情を「ひっかかる」で表します。

基本的には、「何がおかしく、何に違和感を持っているのかが自分の中で明確でない場合」に「ひっかかる」が使われることが多いかもしれません。