【目上へ】励まし・応援に使える言葉3パターンとNGワード3パターン!

目上の人への励ましの言葉一覧

人を励ますときに使える言葉はたくさんあります。しかし相手が目上の人の場合、何と言えば失礼にならないのか、と考えるとなかなか言葉が浮かびません。

以下では、目上の人を励ますときに使えるフレーズをご紹介します。

頑張ってください

「頑張ってください」は、目上の人への励ましとしても使える言葉です。ただし、人によっては「目上の人へは失礼なのではないか」と感じることがあるかもしれませんので、相手によって使い分けた方が良いでしょう。

明日はいよいよ契約が決まる日ですね、課長頑張ってください

来週は社内運動会ですね、部長が短距離走に出られると聞きました、みんなで応援しますので頑張って1位を獲ってください

明日はお嬢様のご結婚式ですね、お寂しいでしょうが頑張ってください

「頑張ってください」を向けるのであれば、日頃から比較的コミュニケーションが取れている相手が良いでしょう。

また、仕事に直結したことではなく、プライベートに近い事柄について励ましたい場面であれば「頑張ってください」でも問題はないかもしれません。

もともと「頑張る」とは、その人の持っている力を全て出し切るという意味です。そのため、下の立場の人が目上の人に向けて「頑張って」というと、相手の実力が低いと言っているように聞こえることがあります。

応援しています

「応援しています」も、目上の人を励ます言葉として使えます。

「応援しています」は、相手に具体的な何かを望むのではなく、あくまでも自分が相手を応援している、という事実を伝えるに過ぎません。そのため、目上の人へ向けた励ましの言葉として大変使いやすいのです。

課長、明日はA社との商談ですね、私も陰ながら応援しています

明日は先輩の試験日ですね、無事合格されるよう応援しています

「応援しています」は「応援いたしております」「応援になるかわかりませんが、祈っております」など、変化させて使うこともできます。

相手との距離感や、相手が臨む事柄の内容に合わせてバリエーションを加えると良いでしょう。

ご活躍を楽しみにしております

「ご活躍を楽しみにしております」は、相手が活躍する(成功する)ことを前提とした励ましの言葉として使えます。

ご栄転おめでとうございます、本社でのご活躍を楽しみにしております

この度は社長賞の受賞、おめでとうございます、〇〇課長のさらなるご活躍を楽しみにしております

転勤先の〇〇支店でのご活躍を楽しみにしております

「ご活躍を楽しみにしております」は、主には転勤や受賞など、比較的大きな出来事の際に贈る言葉です。相手を祝う気持ちと一緒に伝えることで、今後の活躍が約束されているという明るい兆しを感じてもらうことができます。

少しフォーマルな場や文章内であれば「ますますのご活躍を祈念(きねん)いたしております」と、言い換えても良いでしょう。

目上を励ます際のNGワード

目上の人を励ますときに、使うと失礼な言葉もあります。以下では、目上の人を励ます場面では使わない方が良いフレーズについて解説します。

期待しています

「期待しています」は目上の人へは使いません。目上の人が、自分よりも下の立場の人に「期待しています」という言葉を向けることはありますが、その逆は失礼です。

なぜなら、「期待」という言葉は「人の行動や行為をあてにして待ち構える」という意味があるからです。目上の人の行動や行為をあてにして待ち構えるのは、傲慢と受け取られる可能性が高いでしょう。

「期待している」ということを伝えたい場合は「きっと〇〇様なら成功されると信じています」など、別の言葉を使って伝えた方が良いかもしれません。

きっとできますよ

「きっとできますよ」という言葉も、目上の人へ向けては使いません。「きっとできます」は、本人ができないと感じていることを打ち消して励ましにする言葉、という考え方もあるかもしれません。

実際に相手が「自分にできるのか」と不安に感じている可能性はありますが、そこを下の立場の人が見透かすのは失礼です。

「きっとできる」ということを伝えて励ましたいのであれば「〇〇様にできないわけがありません」「〇〇様なら難なくやってのけるでしょう」など、別の表現を使った方が良いでしょう。

大丈夫ですよ

「大丈夫ですよ」も、目上の人へ向ける言葉ではありません。確かに、比較的気持ちの距離が近い相手であれば、目上の人であっても「大丈夫ですよ」と言えるかもしれません。

しかし「何と励ませば失礼にならないか」と考えなくてはならない相手なのであれば、「大丈夫ですよ」は避けた方が無難です。

「大丈夫ですよ」には「自分にとっては簡単なこと」という前提があります。その「大丈夫ですよ」を目上の人に向けるのは、相手が自分よりも劣っているという判断につながる、という見方もあることを知っておきましょう。

「大丈夫ですよ」と声を掛けたいのであれば「〇〇様ならご心配には及ばないはずです」「ご心配されなくとも問題はないはずです」など、別の言葉で伝えると良いかもしれません。