【知らないと失礼】ご清祥/ご健勝/ご清栄/ご繁栄/ご盛栄/ご発展/ご隆昌 意味の違いと使い分け

ご清祥/ご健勝/ご清栄/ご繁栄/ご盛栄/ご発展/ご隆昌 意味の違いと使い分け

清祥・健勝・清栄・繁栄・盛栄・発展・隆昌などは、書簡文の冒頭のあいさつで、相手の健康や繁栄を喜び称える良い言葉としてよく使われます。

古くは、「貴殿益々御健勝にして御隆盛の由、大慶至極に存じます。」
(=貴方様がますますお元気でご発展とのこと、この上なくおめでたきことと思っております。)
のように、漢文調の表現による、相手に対してかしこまった言葉遣いが一般的でした。

しかし、現在では、「時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。」といった、もう少し簡単にさらりと書き記すことが普通になっています。

ちなみに、「時下」は「ただ今」・「この頃」という意味で、上記あいさつの前に入れる時候のあいさつを省略するときによく用いられます。

上記の清祥や隆昌といった言葉は、意味の上から、大きく分けてふたつのグループに分けられます。ひとつは「健康」を意味するグループ、もうひとつが「繁栄」のグループです。

清祥・健勝が、健康グループの言葉です。ともに体が健康で健やかに暮らしていることを意味します。従って、基本的には個人に対して使う言葉です。

盛栄・発展・隆昌が、繁栄グループの言葉です。主に経済的に豊かであることを意味します。

ただし、繁栄・盛栄がその豊かな状態を意味しているのに対し、発展・隆昌には、豊かさがどんどん膨らんでいる、経済力がぐんぐん伸びている、といった動的なニュアンスが含まれています。

いずれにしても、繁栄グループの言葉は、個人と企業・団体の両方に対して使うことができます。清栄という言葉は、清祥と盛栄を合わせたような表現です。健康と経済的繁栄の両方を称えることのできる便利な言葉です。

ご清祥、ご健勝、ご清栄、ご繁栄、
ご盛栄、ご発展、ご隆昌の例文

拝啓 春暖の候、先生にはますますご清祥の由、心よりお慶び申し上げます。また、日頃ご無沙汰いたしまして恐縮ではございますが、私も至って健康にて、日々会社勤めに励んでおります。
拝啓 残暑去りがたく、秋とは名ばかりの今日この頃です。皆様にはお変わりなくご健勝にてお過ごしでしょうか。私たちはお蔭様で夫婦揃って元気にいたしております。石神井の父母もすこぶる健やかな様子にて、休日には二人して趣味の外出を楽しんでいますのでご安心くださいませ。
謹啓 寒気きびしき折柄、部長におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。また、奥様には日頃より家族への手厚いご交誼を賜り、誠にありがとうございます。お蔭をもちまして、私も家族のことを心配せずに当地での勤務に励んでおります。
謹啓 師走の候、貴社いよいよご繁栄の趣、祝着至極に存じます。また、稲吉様には新しい事業分野のプロジェクトリーダーにご就任の由、誠におめでとうございます。事業のご成功とさらなるご栄進を心よりお祈り致します。
謹啓 歳末多端の折、貴店におかれましては益々ご盛栄のこととお喜び申し上げます。また、平素より一方ならぬご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
※「盛栄」は「繁栄」の同義語です。
拝啓 薫風に鯉のぼりが舞う季節、御社におかれては愈々ご発展の時を迎えられ、誠にご同慶の至りでございます。弊社のみならず、同業各社がこぞって御社の快挙に喝采したはずです。これまで望んでも果たせなかった新しい事業展開の道を切り拓いていただき、厚く御礼申し上げます。
謹啓 秋色日々に深まり、貴社におかれましては一段とご隆昌の由、謹んでお慶び申し上げます。また、日頃は格別なるお引き立てに与り、改めて衷心より御礼を申し上げます。