【間違いやすい】お心遣い の意味と使い方・例文

お心遣い の意味

季節の挨拶や、ビジネスシーンで耳にする言葉に「お心遣い」があります。

まずは、以下で「お心遣い」が持つ2つの意味について解説します。

① お心遣いとは「気持ちの配慮」

「心遣い」とは、気を遣う、気を配ることであり、「気配り」・「配慮」と同義語です。この「心遣い」に、丁寧語の「お」を付けた「お心遣い」は、目上の人やお客様などに向けて使う言葉です。

相手が自分や自分の会社・店舗、または家族などのために、何かの働きをしてくれたことを「お心遣い」という言葉で表しています。

もちろん、相手がしてくれたことを具体的に言葉にしても構いませんが、具体的な働きと同じくらい、その相手の気持ちに感謝をしたい場面で「お心遣い」とすることが多いでしょう。

「お心遣い」は、ビジネスレターでも挨拶文などに使われます。特に、取引先などから配慮をいただいたお礼を伝える場面などでは、よく使われる表現です。

② お心遣いは「お金」

実は、お心遣いにはもう一つの意味があります。それは「お金」です。しかし、お金と言ってもただのお金ではありません。

この度は、娘の入学に際し、お心遣いをいただき誠にありがとうございました

うちの店の経営が続けられたのは、佐藤様からのお心遣いのおかげに他なりません

誰かが、自分や自分の家族、会社や店舗の為に与えてくれたお金のことを「お心遣い」と表現することがあります。これは、「お金」という直接的な言葉を使わずに、その気持ちにフォーカスをした言い方です。

もちろん、支援金・御祝い金など、具体的な言葉にすることもありますし、必ずお心遣いと言わなければならないわけでもありません。あくまでも、会話や文章の中に「お金」という言葉を出したくない場合に使う言い方です。

お心遣いの例文

いつもながらのお心遣い、ありがとうございます。

奥様のお心遣いに心より御礼申し上げます。

お心遣いの数々、誠に痛み入ります。

皆様のお心遣いのお蔭で、思い出深い旅になりました。

あたたかいお心遣いをいただき、すっかり元気になりました。

「お心遣い」「お気遣い」の違い

「お心遣いありがとうございます」という言い方と「お気遣いいただきありがとうございます」という言い方は、どちらも相手に対して「自分のためにありがとうございます」という感謝の気持ちを表します。

しかし、この「お心遣い」と「お気遣い」には微妙な違いがあるのです。

「お心遣い」

相手が自分のためを思って、あれこれと心を配ってくれることを「お心遣い」と言います。

相手が「〇〇さんのために」という気持ちで配慮してくれた事実への感謝と、「自分のためを思ってくれた」という心情への感謝を表す言葉です。

「お心遣いに感謝いたします」という言い方は「私のためを思って心を配ってくださってありがとうございます」という意味です。「ご配慮」と言い換えることもできます。

「お気遣い」

相手が自分や周囲の人、その他の状況などの広い範囲を対象として気を遣ってくれたことへの感謝を示す言葉です。

「お気遣い」という言葉の中には「気を遣った本人」も含まれています。相手が気を遣って「全てに問題が起きないように配慮した」ということを示します。

「〇〇様にお気遣いいただいたことで、万事上手く収めることができました」など、物事全体への気遣いに対してのお礼として使われることが多いでしょう。

「お心遣い」の間違った使い方

「お心遣い」または「心遣い」という言葉は相手の行為に対しての言葉ですので、自分のしたことについては使いません。

「自分が相手のためを思って心を配った」ということを伝えたいのであれば「〇〇様に喜んでいただければと思い」「〇〇様のお力となれればと思い」などの表現に変わります。

「お心遣いありがとうございます」に返す言葉は?

相手から「お心遣いに感謝いたします」などお礼を告げられた時には「とんでもないことでございます」「お力になれたのであれば幸いです」などと返すとスマートです。

また「今後も相手のために心を配っていきたい」という気持ちは「今後とも尽力いたします」「微力ながらお役に立てるように努力いたします」などの表現で伝えることができます。

「お心遣い」は相手のおもいやりに対して使う

「お心遣い」という言葉は「相手の思いやり」についての感謝を伝えたい時に使う言葉です。

病気をして入院をしていた時にお見舞いに来てくれた人へ快気祝いを贈る際の文章などで使われることが多いでしょう。

「その節はお心遣いをいただき、誠にありがとうございました」などと伝えることで「あなたの気持ちがうれしかった」「思いやりに感謝している」という心の機微を伝えることができます。

また、「おこころづかい」という言葉の音は優しく、耳障りが良いので相手と自分の立ち位置や、年齢なども問わずに使うことができるので、大変便利で受け入れられやすい言葉です。