【間違えやすい】早々 の意味と使い方・例文

早々 の意味と使い方・例文

「早々」は、「はやばや」と読むのが古くからの慣用読みであり、「早く」・「直ちに」・「急いで」といった意味の副詞として、遅くとも江戸時代には定着していました。

また、「早々と」(はやばやと)という使い方も同様です。現代では、一般に「早々と」が使われます。

一方、「早々」を漢語的な音読みで「そうそう」と読む場合もあります。この場合、多くは「早々に」という使い方をし、意味はやはり「早く」・「直ちに」・「急いで」となります。

また、「開始早々に」・「開始早々から」や単に「開始早々」といった用法もあり、この場合は「〜の直後」という意味になります。

なお、「早々」(そうそう)は、書簡文の結び(結語)としても使われます。その場合の書き出し(頭語)は、一般に「前略」です。本来、「前略」に対する結びは「草々」とするのが常識ですが、読みが同じで字体も似ていることから、いつの頃からか「早々」も代用されるようになったのでしょう。

早々(はやばや)の例文

金曜日は早々と仕事を切り上げ、教室へ直行するのが常であった。
あなたが早々と席を立ったので、皆さん不思議そうにしてましたよ。
まだ宵の口だというのに、ずいぶん早々と店仕舞いですね。

早々(そうそう)の例文

金曜日は早々に退社し、東京駅の新幹線ホームへ直行する。
娘たちの猛反発に動転した主人は、早々に退散しました。
来月早々に現地を調査しましょう。
入社早々、海外研修のチャンスがやってくるとは、本当にラッキーでした。

「早々」は目上の人へは使えない

「その状況になってすぐ」を表す「早々」は目上の人へは使えない言葉です。

これは「はやばや」と読むとそのニュアンスを掴みやすいでしょう。目上の人へ「早くしてください」「早いですね」という言い方をしないのと同じで「早々」という言葉も目上の人へは適さない表現です。

基本的に目上の人を急かすという行為は失礼だとされています。目上の人に急いで欲しいのであれば言葉を選んで「急いでほしい」ということを伝える必要があるのです。「早々」を「迅速」など別の言葉に変えて伝えると良いでしょう。

「早々」の言い換え

早急

「早急」には「早く急いで」という意味がありますが、言葉としてやや一方的な印象を持たれやすい言葉です。

目上の人へ使う場合には「早急にお願い申し上げます」など、「早急」の後に続く言葉に気を配る必要があります。

しかし上手く使うことができれば「早急」には「緊急の事態」であることをスマートに伝える効果も期待できます。

同僚や部下に対してであれば「早急にお願いします」「早急に対処を」などと使っても問題ありません。もちろん「早急に対処いたします」などと自分自身の行動について使うこともできます。

迅速

「迅速」という言葉は相手の立場に関わらず使うことができます。

相手が目上の人であっても「迅速にご対応いただきたいと存じます」などとすることで失礼なく使うことができます。

「迅速なご対応をいただき心より感謝申し上げます」などと御礼に使うこともできるでしょう。

「迅速に対応いたします」など自分や自分の身内に対して使うことにも問題はありません。

早速

「早速」には「早い段階で速く」という意味があります。

「その物事が発生して、早い段階で速く行動する」ということです。

「早速」も相手の立場に関わらず使うことができますので、。目上の人へ対しても使うことができます。

「早速のご来店誠にありがとうございます」などと伝えれば、何かをきっかけに相手がすぐに来店してくれたことへの御礼を伝えることができるでしょう。

取り敢えず(とりあえず)

「取り敢えず」という言葉も、意味としては「早々」と同じです。

「取るものも取り敢えず参りました」などとすることで「とても急いで」ということを表します。

一般的に使われている「とりあえず」は「とにかく」「細かいことは置いておいて」などの意味で使われていますが、本来の意味は「何よりも優先して」という意味があります。

注意
主に自分に対して使う言葉で、目上の人へは使えないわけではありませんが、などの意味と混同されやすいので、控えた方が良いでしょう。