間違えやすい「ついでながら」の意味と使い方・例文

「ついでながら」の意味とは

「ついでながら」とは、それまで話していたことに付け加えて伝えたいことがある場合に使う言葉です。「ついでながら」の「ついで」は、漢字で「序で」または単に「序」と書き、「機会」を意味します。「もののついで」「ついでに」など、日常で使う「ついで」に「ながら」という動作を引き連れる言葉を付け加えている慣用句です。

日常で使う「ついで」には、何となく投げやりな印象を持つ人も多いかもしれません。しかし「ついでながら」には、そのようなニュアンスは含まれておらず、あくまでも「付け加える」という意味で使われています。

また、「ついでながら」には「ついでで申し訳ありませんが」という、恐縮のニュアンスも含まれているため、ビジネスシーンでも使うことができます。

「ついでながら」の使い方

「ついでながら」という言葉を日常的に使っていない、という人は「ついでながら」の使い方が良くわからないかもしれません。しかし「ついでながら」の使い方を覚えると、さりげなく情報を付け加えたい場合などに用いることができます。

「ついでながら」は目上の人へも使える

「ついでながら」は、言葉の種類で言えば敬語です。そのため、目上の人や取引先の人などへ敬意を持って話すときに使うことができます。「ついでながら」と似た意味を持つ「ちなみに」は、ややカジュアルな表現であるため、ビジネスシーンには合わないこともありますが、「しかしながら」であれば自然に使うことができます。

「以上でA社との交渉進捗についてのご報告を終わります。ついでながら、A社では近々役員会が開かれるとの情報を得ましたので付け加えておきます」など、目上の人へそれまで話していたことに関連する情報を付け加えたいときに便利です。

「ついでながら」の例文

ついでながら申し上げます。
ついでながら、もっと大勢のときは、□□□センターや□□会館が最適です。
ついでながら、5店の中で私のおすすめは□□□□銀座店です。
ついでながら、このレポートでは触れていませんが、幾つかの新しい疑問点が見つかりました。
以上、ついでながらご紹介しておきます。

「ついでながら」を使うときの注意点

「ついでながら」を使うときには、2つの注意点があります。

「ついでながら」は多用しない

「ついでながら」という言葉は、使いなれると便利なため、つい多用してしまいがちです。しかし「ついでながら」は、あくまでも付け加える程度の情報にしか使いません。何でも「ついでながら」を使ってしまうと、何が本題で何が補足情報なのかがわかりません

必ず伝えなければならないことは本題に含め、参考までに知っておいて欲しいことは「ついでながら」の後に伝える、など「ついでながら」を多用しないようにしましょう。

「ついでながら」で伝える内容は補足レベルのもの

「ついでながら」は、本題に含め忘れたことを伝える場面では使いません。本題に含めるべきものは「ついでながら」ではないためです。「ついでながら」の後に話したことは相手が聞いていないかもしれない、と考えたときに、それでも良いまたは今後リカバリーする機会がある、と判断できることに留めましょう。

「ついでながら」の後に伝える内容は、知っておいてくれると良いかもしれない、という程度のことにします。

「ついでながら」の言い換えに使える類語

「ついでながら」は、似た意味を持つ言葉で言い換えることができます。

「蛇足ですが」

「蛇足(だそく)ですが」は「余計な情報かもしれませんが」という意味です。蛇には足がなく、足があっても無駄かもしれないが、という意味からできた言葉と言われています。

「ついでですが」よりも、さらに「相手にとって必要な情報ではないかもしれない」と考えたときに「蛇足ですが」を使います。「A社との関係は以前ほど悪くはありません。蛇足ですがA社部長は自宅でうちの製品を使っているようです」などが使用例です。

相手に伝えるほどのことではないかもしれないが、知らないよりは知っていた方が良いのではないか、と感じた内容であれば「蛇足ですが」を使っても良いかもしれません。