目次
見積りの意味
まずは「見積り」の意味について解説します。「見積り」はビジネスシーンで頻繁に使われる言葉で、意味を知らないという人は少ないかもしれません。
しかし、頻繁に使う言葉だからこそ正しい意味を理解している必要があります。自分が思っている「見積り」の意味に間違いがないか確認をしておきましょう。
見積り事前に行う大体の計算
「見積り」とは、事前に行うおおよその計算のことです。主には、予算や商品の購入準備などの際に使われます。
① A社からの見積りが来ましたが、思っていたよりも少し高いかもしれません
② 車を購入するにあたって、まずは見積りを出してもらわないと検討ができないだろう
③ まずはお見積りを出しますので、その上でご検討いただけますと幸いです
①②いずれも、事前に何かを購入する側が「見積り」を使っています。この場合は、先方から見積りが来た・またはこれから来るという状況です。
③は、購入をしてもらう側が使う「見積り」です。この場合は「お見積り」と丁寧語になることが多いでしょう。
「見積り」の読み方は「みつもり」
「見積り」は「みつもり」と読みます。「みつもり」のイントネーションは平板です。
「みつもり」には「見積り」のほかにも、見積もり・見積、など少し違う表記もあります。
見積りの使い方と例文
「見積り」は、主にビジネスシーンで使われますが、関係する他の言葉に変化することも多いものです。以下では「見積り」が変化した、他の言葉についてみてみましょう。
見積書とは取引条件を提示する書類
まず「見積書(みつもりしょ)」とは、その商品やサービスを売買する前に、金額や取引条件などを提示するための書類のことです。商品名や金額・個数(回数)、などの他にも納期予定日・商品やサービスについての詳細について記載されることがあります。
① A社への見積書に日付が記載されていなかった、すぐに日付を入れたものを届けてお詫びをしておいてくれ
② この家の購入には、おおよそいくらかかりますか、見積書を出してもらえると助かります
「見積書」はビジネスシーンで多く使われますが、顧客であるユーザー側も口にすることが多い言葉です。②のように購入者側が「見積書」と言っても違和感はありません。
また、販売する側が顧客に対して見積書のことを「お見積書(御見積書)」と言うこともあります。これは「見積書」に「お」をつけて丁寧語にしたものです。
見積合わせとは複数の見積りを比較検討すること
「見積合わせ(見積もり合わせ・見積り合わせ)」は「みつもりあわせ」と読みます。「見積合わせ」とは、2つ以上の競合する企業からの見積りを比較して、検討することをいいます。
① 今回の見積り合わせでは、価格は圧倒的にA社だが、商品の質に定評のあるB社に決まる可能性もありそうだ
② A社とB社の見積り合わせをするつもりだったが、B社が降りたので、見積り合わせはなくなり、A社との契約が決まった
見積価格とはおおよその値段
「見積価格(みつもりかかく)」とは、見積りの際に売り手側から提示される販売価格のことです。買い手が希望する品物を、いくらで販売できるか、という見当をつけて提示します。
① 見積価格には納得したが、販売手数料が含まれていないことを知らなかったため、予定よりも高い買い物となってしまった
② 見積価格には、商品の運送費が含まれておりませんのでご注意ください
「見積り」の英語表現
最後に、「見積り」の英語表現について解説します。
「見積り」は英語で「estimate」
「見積り」を英語で伝える場合は「estimate」を使います。
I get an estimate.(見積りをもらう)
Could I take an estimate.(見積りをもらえますか)
「estimate」の他に、「qote」で「見積り」を表すこともできます。「estimate」と「qote」のどちらを使うかは、厳密に決まってはいませんが、見積りを出す商品やサービスを取り扱っている業界によってある程度決まっているようです。