【間違いやすい】拝察 の意味と使い方・例文

拝察 の意味

拝察は、ビジネスのシーンや、かしこまった場面などで「拝察」は使われますが、「推察(相手の気持ちやそれに伴う言動への理解)」することを相手に対してへりくだって言う謙譲語です。

「拝察」は「思う・考える・想像する」

「拝察」とは、「私はそう思いました」「(あなたの言動を)こうだと考えました」「私はこのように想像しました」という意味です。

相手の気持ちを推し量り、「きっとこう思っているだろう」と「自分ならこう思うから、こう想像できる」ということが「拝察」です。

特に、相手の努力や気持ちを尊重する言葉として使われ、コミュニケーションの「共感」の役割を果たす言葉と言えます。

拝察の例文

皆様のお悲しみは如何ばかりかと拝察申し上げます。
奥様のご胸中如何ばかりかと拝察申し上げます。
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、皆様におかれましてはご健勝のことと拝察申し上げます。
この度の人事は□□□との合併を前提にしたものと拝察いたしますが、□□君におかれては何卒動揺されることなく、日々業務に邁進なされますよう期待いたします。
今回のご受賞によりまして、先生の風景写真家としての名声もいよいよ高まり、写真集出版の機も熟したと拝察致しております。
「拝察」の使い方と例文

「拝察」に「ご」「お」は付けない

「拝察」という言葉と使う場面が、フォーマルなこともあり「ご拝察します」「お拝察します」など、謝った表現をしやすいものです。

この度のご苦労、いかばかりかと拝察いたしております

ご子息が誰よりも努力なさったことは、ここにいる全員が拝察しております

「拝察」に丁寧語の「ご」や「お」は付けません。これは「拝察をするのは自分」だからです。自分の行動に丁寧語は使いませんので注意しましょう。

一方で「お察しします」には「お」がついています。この場合の「お」は美化語の役割をしているので、付けて問題ありません。しかし「察しておりますのでご安心ください」などと、美化語を付けずに使うこともできます。

自分以外の人には「ご賢察」「ご高察」を使う

「拝察」は謙譲語ですので、自分や自分の身内しか使うことができません。

自分以外の人が「察した」場合は「ご賢察」「ご高察」という言葉を使います。

私のような一社員にお気持ちを寄せていただけるとは、社長のご賢察には恐れ入りました

今回は世間の事情により、大変残念ではございますが中止とさせていただくこととなりました、何卒ご高察のほどお願い申し上げます

 

「○○様のご高察の通りでございます」などと使うことで「あなたの想像している通りです」「気持ちを察してくれています」ということを伝えられます。

またはシンプルに「ご推察いただき恐れ入ります」「お察しいただき恐縮でございます」などとすることも可能です。

「拝察」の言い換えに使える類語

「拝察」は文章内で使ったり、自分から見て位の高い相手へ使う、とても丁寧な表現です。

以下では、もう少し日常でも使いやすい類語について解説します。

「拝察」の類語表現は「お察しします」

「拝察」をわかりやすく言い換えると「お察しします」という表現になります。

文字通り、相手の気持ちや考えを察して、想像するという意味です。

「拝察」という言葉はフォーマルな場面や文章内で使われることが多く、状況や相手によっては口頭での使用が難しい場合があります。

その場合は「見積書を拝見いたしました、ご尽力いただいたこととお察しいたします」などとシンプルに相手の気持ちに共感することができるでしょう。

「拝察」の注意点

「拝察」は目上の人へも使える共感の言葉ですが、共感する内容によっては「拝察」の使い方に注意が必要です。

内容によっては「拝察」は適さない

コミュニケーションでは「共感」が大切ですが、相手によっては共感が裏目に出ることもあります。

「拝察」ができるということは、相手の気持ちがわかる、と言っていることになります。しかし、年齢が大きく違っていたり、立場が離れていたりすると、易々と「気持ちがわかります」と言うことが失礼になることもあるでしょう。

ビジネス上のやりとりだけであれば問題ありませんが、プライベートなことや、その立場にいるからこその苦労などが話題の場合は「拝察」は控えた方が無難です。

代わりに「私にはまだ想像もできないご苦労ですね」など、相手の気持ちに寄り添うような言葉を出すと良いでしょう。