目次
「ご支援」の意味と読み方
「ご支援」の読み方は「ごしえん」
「ご支援」は「ごしえん」と読みます。「ご支援」は、すべて漢字で「御支援」と書かれることもありますが、読み方は同じ「ごしえん」です。
「ご支援」の意味は「援助」
「ご支援」は「支援」という言葉に、丁寧語の「ご」がついています。まず、「支援」とは窮地に陥っている人や、困っている人を援助して助けるという意味の言葉です。
この「支援」に丁寧語の「ご」をつけると、「ご支援」という敬語になります。「支援」だけであれば、単純に誰かを援助する、助けるという意味に留まりますが、「ご」をつけることで、目上の人が誰かを助ける動作を表す敬語としての役割をすることができます。
「ご支援」の使い方
「ご支援」は目上の人へ使う
「ご支援」という言葉は先にお伝えした通り、敬語です。そのため、基本的には目上の人へ向けて使います。「ご支援」は目上の人との会話や、改まった手紙や書面などで頻繁に使われる言葉です。
また、金銭的な援助を依頼したい場合などにも「ご支援よろしくお願いします」などとするだけで、ある程度の真意を伝えることも可能です。
「ご支援」を一般的な応援という意味で使う
「ご支援」はビジネス文書の常套句として頻繁に使用されます。取引先への書簡やメールの中でよく登場する、「今後とも変わらぬご支援のほど〜」といったフレーズです。
このような「ご支援」の慣用表現を使うケースは、立場が上または対等の相手に対する書簡・メールだけとは限りません。
下請業者など明らかに立場が下の相手であっても、先方との関係を大切に思う気持ちを込めて、あえてへりくだって社交辞令として使われることが珍しくありません。その場合、「ご支援」は「ご協力」という意味合いになります。
「ご支援」を金銭的な支援要請に使う
「ご支援」を金銭的な援助を希望する意味で使う場合は、金銭的・経済的な支援要請や取引上の便宜供与を懇願する文面と、それに対するお礼状で謝意を表すときに用いるケースもあります。
「ご支援」をした側は「支援」を使う
「ご支援」は、支援をして欲しい相手、あるいは支援をしてくれた相手に対して使う言葉です。そのため「ご支援」という敬語になっています。
しかし、支援をしたのが自分や自分の身内である場合には、「ご」を付けない「支援」という言葉だけを用います。「ぜひ支援させてください」「支援というほどのものではありませんが」などと使います。
これは、自分や自分の身内の言動に「ご」を付けるべきではないためです。
【ご支援の例文】
いつも多額のご支援を賜りまして、私ども一同、心より感謝致しております。
この度は、多事多難な折にもかかわらず多大なご支援を頂戴致しましたこと、会員各社を代表して衷心より御礼申し上げます。
新体制へのご理解と弊社への変わらぬご支援を賜ることが叶いましたら幸甚に存じます。
今後とも当事業に対するご理解・ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
「ご支援」の言い換えに使える類語
「援助」
「ご支援」の類義語として、まず挙げられるのが「ご援助」です。「支援」自体が「援助」という意味なので、言い換えとして使いやすいでしょう。「ご支援」と同じように、「ご」を付けることで、目上の人へ使うことができます。
「バックアップ」
「ご支援」という言葉の意味を、ほぼそのまま意味する言葉に「バックアップ」があります。「バックアップ」は英語表現ながら、日本でも日常的に耳にする言葉です。
「バックアップ」には、その人や物事の後ろ盾という意味があります。もともとは野球に使われていた言葉で、守備する人が取りこぼした球を後ろで守っている人が捕球するということを表していました。
「バックアップ」は単なる応援を表すこともありますし、「援助」のように金銭的な助けを意味することもあります。そのため「ご支援」と同じ意味として使うことができる言葉です。
