目次
招待状の内容
招待状には、大まかな決まった形式があります。
招待文
まずは、招待状のメインとなる招待文です。招待文とは、相手を招待する催しの概要を伝える部分です。
時候の挨拶を述べた後に、催しの内容について伝えます。
拝呈
師走の候 皆様におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます
常々過分のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます
さてこのたび 弊社商品「A」がX社主催の品評会において金賞を受賞いたしました(※1)
この賞が受賞できたのも ひとえに皆々様の変わらぬご支援の賜物とここに深く感謝申し上げる次第です(※2)
つきましては 日頃お世話になっております皆様をお招きし 〇月〇日(〇)〇時より「〇〇ホテル 〇〇の間」にててささやかなパーティーを開催いたします
ご多用のところ恐縮ではございますが お繰り合わせのうえお運びいただければ幸いです(※3)
なお お手数ながら 同封はがきにて○月○日(○)までに出欠のご都合をお知らせいただきますと幸いにございます(※4)
敬具
例文のように
- 何の催しであるか(※1)
- 催しに至ったことへの御礼(※2)
- 催しを行うというお知らせ(※3)
- 出席・欠席返信の締切日(※4)
以上4つの内容が書かれます。
「拝啓〜敬具」の意味と使い方/類語催しの日時と場所
次は、催しの日時と場所についてです。日時と場所の記載がなければ出席することができませんし、表記に誤りがあると思わぬ混乱を招くことになります。間違いがないように細心の注意を払いましょう。
ご多用のところ恐縮ではございますが お繰り合わせのうえお運びいただければ幸いです
この部分では
- 催しの日時
- 場所
- 参加を願う言葉
以上3つの内容が書かれます。
出席・欠席返信の締切日
文章の最後には、出席・欠席の返信締切日について記載します。出欠を取らない催しであれば、この部分は不要です。
差出人の名前と日付
招待状の最後は、差出人の名前と発送日付を記載します。
また、差出人もしくは担当者の連絡先を記載しておくと親切です。出欠の連絡が入ることもありますし、当日場所がわからない方から連絡をもらうこともできます。
間違いやすい「ご清祥」の意味と例文・使い方と類語招待状の注意点
招待状は相手に参加をしてもらうための大切なお知らせです。事前に間違いなく届く、ということはもちろん、招待状自体にも失礼がないようにしましょう。
「、」「。」は使わない
招待状では句読点は打ちません。通常のビジネスレターのように句読点を使わないように注意しましょう。
「、」がないと読みにくいと感じる場合は、本来「、」を打つ箇所に1文字分のスペースを空けてください。
返信用はがきを付ける場合は切手を貼っておく
招待状に出欠のはがきをつける場合は、あらかじめ返信用の切手を貼った状態で郵送します。参加者や欠席者が、自分で切手を貼らなくていいように配慮しましょう。
郵送前、手渡し前に必ず切手の確認をするようにしましょう。
間違いやすい「ご厚意・ご厚情・ご温情・ご恩情」の意味と使い分け・例文招待状のポイントと例文
ビジネスの招待状
食事会・会食の招待状
拝啓
新緑の候 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます 平素は格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます
さて このたび当社では 日頃ご高配を賜っております皆様をお招きし 懇親の機会をもつことに致しました
皆様と直接お会いし 席を囲むことで今後ますますのご指導をお願いしたく存じます
つきましては 下記の日時に開催いたしたします ご多用中のところ恐れ入りますが皆様お繰り合わせの上 ご出席いただきたくお願い申し上げます
敬具
式典・イベント
謹啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます 平素は一方ならぬお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます
さて 当社は今年で創立50周年を迎えることとなりました
これもひとえに皆様方のご支援ご厚情の賜物と深く感謝いたしますとともに 今後とも倍旧のご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます
なお 50周年の感謝の印としまして ささやかな記念式典を行います ご多用のこととは存じますが ご出席いただければ幸甚です
謹白
プライベートの招待状
結婚式・フォーマルなパーティ
拝啓
初夏の候 皆様におかれましては ますますご清祥のこととお慶び申し上げます
かねてより婚約中の私たち二人は このたび結婚式を挙げ 新しい第一歩を踏み出すこととなりました
つきましては 日頃よりご交誼いただいております皆様に より一層のご指導を賜りたく ささやかながら小宴を催したいと存じます
ご多用中 誠に恐縮ではございますが ぜひご出席をいただきたく ご案内申し上げます
敬具
カジュアルな結婚パーティー
拝啓
春の日差しがあたたかな季節となりました
皆様方におかれましては お変わりなくお過ごしのことと存じます
このたび わたしたちは 結婚することになりました
ふたりで何度も行った思い出のレストランにて 日頃からお付き合いをいただいております皆様方をお招きし ささやかではありますが 披露パーティーを開きたいと思います
おいそがしいなか 恐縮ではございますが
ぜひご出席くださいますよう お願い申し上げます
敬具