目上の人を褒めるとき・褒められたときに使える例文12パターン!

目上の人を褒める言葉一覧

自分と同等、もしくは部下など下の立場の人を褒めるのはできても、目上の人を褒めるのは苦手という人は多いようです。

その大きな理由は「どんな言葉を使えば良いかわからない」からかもしれません。以下の見出しでは、目上の人を褒めるときに使える言葉をご紹介します。

素晴らしい・感服

普通なら「すごいね」「やったね」というところを、目上の人に伝えたい場合は「素晴らしい」や「感服」が使えます。

あの大手企業A社との契約締結にもっとも貢献されたのは佐藤部長だと聞いています、素晴らしいですね、感服いたしました

趣味で書かれた小説が賞の候補になったそうですね、素晴らしいです、才能がお有りなのですね

毎日の朝活をもう3年も続けていらっしゃるのですか、私はどうも3日坊主で…感服いたします

「感服(かんぷく)」とは、相手の行いや才能に感心して敬服(感心して敬う)することを意味する言葉です。

目上の人へ向けることで、「あなたのことを心から尊敬します」と伝えることができます。

さすが

「さすが(流石)」は、日常生活や友人同士の会話でも頻繁に使われる言葉です。「改めて感心する」という意味があります。

この難題を解決できるとは、さすがです

彼は佐藤部長が見抜いた通り、かなり期待ができる人物です、佐藤部長の目利きはさすがでいらっしゃいます

仕事だけでなく趣味やご家族との時間もきちんと確保されているとは、さすがは佐藤部長ですね

「さすが」には「もともとそういうことができる人だと知ってはいたけれど、やはりすごい」と、改めて目を見開いて驚く様子があります。目上の人の力を改めて思い知ったときなどに使うと良いでしょう。

 

わたくしには到底思いつきません

目上の人から何か良い案をもらった場面などで使えるのは「私には到底思いつきません」です。

〇〇を取りやめて、××を確保するという新しい案ですね、素晴らしいですね、私には到底思いつきません

佐藤部長が彼の特性を見極めて、早々に部署を異動させたことで彼は今やトップセールスマンです、私には到底思いつかない名案でございました

誰もがもうダメだろう、と諦めていたことを佐藤部長はいとも簡単に解決なさいました、私にはあのような案は到底思いつきません

もちろん「素晴らしい」や「さすが」を使っても良いのですが「自分のような者ではいくら考えても思いつかないような良い案を出してくれたことを称えたい」という場面で使えます。

大変お似合いです

目上の人の着ている洋服や、その人のセンスそのものを褒めたい場面では「大変お似合いです」や「センスが良くうらやましい限りです」などが使えます。

スーツを新調されたのですね、大変お似合いです

佐藤部長の持たれているものはどれも洗練されています、センスが良くうらやましい限りです

お休みの日も素敵なジャケットを着ていらっしゃるのですね、とてもお似合いです

友人同士の会話であれば「かっこいいね」「かわいいね」など、簡単な言葉で褒めることができますが、目上の人へはそうはいきません。「お似合い」「センスが良い」や、「素敵」などの言葉を使うと良いでしょう。

なんでもご存じですね

目上の人に仕事以外のことや、普通ならあまり知られていないことを教えてもらった場面では「なんでもよくご存じですね」などが良いでしょう。

渋沢栄一にはそのような過去があったのですね、佐藤部長は本当になんでもよくご存じですね

コーヒーの種類がそんなにたくさんあったとは、大変勉強になります

来年のトレンドは緑と紫なのですか、佐藤部長はファッションのことまで本当によくご存じでいらっしゃるのですね

この「なんでもご存じですね」は、仕事のこと以外で使うのがポイントです。仕事に関することに「よくご存じですね」を使うと、何となく他人事のような印象を持たれる可能性があるためです。

「勉強になります」であれば、仕事のことで何か教えてもらった場面でも使えます。

褒められたときの返し方

最後に、褒められたときの返し方について解説します。目上の人から褒められたときに、どのように返事をすれば謙虚でありながら失礼にならないのでしょうか。

恐縮です・恐れ入ります

まずは「恐縮です」や「恐れ入ります」です。「恐縮」とは「身を縮めて恐れ入ること」です。相手からの褒め言葉をへりくだって受け止める様子を伝えることができます。

君はいつもきちんと準備をしてくれているので、安心して任せられるよ
恐れ入ります

あなたのような、笑顔が素敵な社員がいると社内が明るくなるね
恐縮でございます

先日の会合は、君のおかげでとても雰囲気の良い店で開催できたよ
→さようでございましたか、恐縮でございます

「恐縮・恐れ入ります」という言葉は、相手の言葉を「受け入れる」という姿勢です。しかし「ありがとうございます」のように、相手の言っていることを表立って認めるニュアンスは弱い言葉です。

ビジネスシーンでは、目上から褒められたとき「そんなことはありません」など、受け入れない姿勢があまり歓迎されません。しかし「ありがとうございます」とも言いにくい場合は、「恐縮・恐れ入ります」が良いでしょう。

お褒めいただきありがとうございます

目上の人から褒められたときに「ありがとうございます」と、ありがたく受け入れることもできます。この場合は、褒められている内容そのものよりも「褒めてくれたこと」に対しての「ありがとうございます」であることが重要です。

あなたの書く文字は本当にきれいで読みやすいですね
お褒めいただきありがとうございます、まだまだ練習中ではございますがまたお褒めいただけるよう練習を続けておきます

今回のプレゼンとてもよかったよ、腕を上げたね
お褒めいただきありがとうございます、先輩方に助けてもらいながら何とか乗り越えたようなものですが、大変勉強になりました

「お褒めいただきありがとうございます」の後には、実際に褒めてもらった内容について軽く謙遜する言葉が来ると印象が良いでしょう。