目次
「内祝」の意味と読み方
「内祝」とは、結婚や入学・卒業、出産など、人生の節目で使われる言葉のひとつです。
まずは「内祝」の意味と読み方について解説します。
「内祝」とはお祝いのお返し
「内祝」とは、現代ではいただいたお祝いへのお返しを指します。
身内や知り合い、仕事上のお付き合いがある方などから、いただいた「御祝い」に対するお返しの品が「内祝」です。
もともとは「身内のお祝い」
先にお伝えしたように、現代では「お祝いをいただいた方へのお返しの品」を「内祝」と言います。
しかし、もともとは「自分の親戚や親族、ご近所の方」などからいただいた、お祝いへのお返しに限って「内祝」と言っていたそうです。「身内など内々へ贈るお祝いの品」で内祝です。
「内祝」の使い方と例文
次に、「内祝」の使い方を例文と一緒に解説します。
目上の人でも「ご・お」はつけない
「内祝」は、名詞であるため目上の人へも使える言葉です。しかし、相手が目上の人であっても、「内祝」に「ご」や「お」などの美化表現は用いません。
【口頭】課長、先日はありがとうございました、内祝をご用意いたしましたのでお納めください
【文章】この度は御祝いをいただき誠にありがとうございました ささやかではございますが内祝の品をお送りいたします
尊敬表現がない名詞を目上の人へ向ける場合には、名詞の前後の部分に尊敬語を使い、失礼にならないような工夫をします。
「お返しの内祝」とは言わない
「内祝」は、先にお伝えしたように、現代では「お祝いへのお返しの品」です。そのため「お返しの内祝」「内祝のお返し」とは言いません。
「内祝・内祝の品」もしくは、「お礼の品」「感謝のしるし」などを使います。
内祝のメッセージ例文
結婚祝いの内祝メッセージ
以下は、結婚のお祝いをいただいた方へ贈る、内祝のメッセージ例です。
結婚の内祝の場合は、夫婦としての今後の目標や、結婚式に参加していただいたお礼、などを書くと良いでしょう。
私達の結婚に際し、お心遣いをいただき誠に有難うございました
まだまだ未熟な2人ではございますが力を合わせて温かい家庭を築いて参ります
ささやかではございますが内祝の品をお送りいたしますのでお納めください
今後ともご指導いただけますよう心よりお願いを申し上げます
結婚式では受付をお引き受けいただき誠にありがとうございました
おかげ様で思い出に残る結婚式となりました
ささやかではございますがお礼の気持ちをお送りいたします
今後とも夫婦共々末永いお付き合いをいただけますようどうぞ宜しくお願いいたします
出産の内祝メッセージ
以下は、出産や誕生のお祝いをいただいた方への、内祝のメッセージ例です。相手との関係にもよりますが、差支えがない範囲で、誕生した子供の名前や出生時の体重などを知らせることもできます。
この度は誕生のお祝いをいただき誠にありがとうございました
娘には「友子(ともこ)」と命名致しました
おかげさまで毎日元気に成長しております
本日はささやかではございますがお礼の品をお贈りさせていただきます
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます
この度は心のこもったお祝いをいただき誠にありがとうございました
いただいた〇〇(品名)は毎日使わせていただいております
こころばかりではございますが お礼のしるしをお送りいたします
お気に召していただけますと幸いです
今後とも親子共々どうぞ宜しくお願い申し上げます
入学・卒業の内祝メッセージ
以下は、子供の入学や卒業に際してのお祝いをいただいた方への、内祝のメッセージ例です。子供の年齢にもよりますが、基本的には親がお礼のメッセージを書くことが多いでしょう。
子供自身がメッセージを書く場合は、入学や卒業についての感想や、今後の目標などを書くと喜ばれるかもしれません。
この度は息子の入学に際しお祝いをいただき誠にありがとうございました
息子はおかげ様で高校を卒業し 春からは大学生となります
本日はささやかではございますが 感謝の気持ちを込めて内祝の品をお送りいたします
お納めいただけますと幸いです
今後とも引き続きご指導のほどお願い申し上げます
この度は娘の卒業祝いをいただき誠にありがとうございました
いただいたお祝いは娘の新生活へと役立てさせていただくことにいたしました
〇〇様のお気遣いに心より感謝申し上げます
ささやかではございますが お礼の品をお送りいたしました
今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます