「助太刀」の意味と読み方!使い方と例文も解説

「助太刀」の意味と読み方

「助太刀」は読み方が難しく、漢字から意味を推測することもやや困難な言葉です。

以下では「助太刀」の意味と読み方について解説します。

「助太刀」は手伝いをすること

「助太刀」は「すけだち」と読みます。「太刀」とは腰に差す刀のことで、通常は「たち」と読みます。

「助太刀」とは簡単に言えば「手伝いをする」という意味です。もともとは、自分以外の人がやろうとしている果し合いや仇討ちを、自分が腰に差している刀を使って手伝う様子、を指していました。

現代では意味が転じて、誰かがやろうとしていることを手伝うことを「助太刀」と表します。

ただし、この「手伝い」は日常のちょっとした用事を手伝うというイメージではなく、その人が迎える大事な局面や気持ちを込めて臨む場面を手伝う、という意味合いで使われることがほとんどです。

「助太刀」の使い方と例文

以下では「助太刀」の使い方を例文を交えて解説します。

人の仕事や用事を手伝うとき

「助太刀」が多く使われるのは、自分が人の仕事や何かの用事を手伝う場面です。

今回の商談が上手くいけば希望する海外勤務も夢じゃないと聞いたよ、僕で良ければ助太刀するよ

田中君は今日も残業か?仕方ないな、助太刀してやるか

大きな仕事や特に大事な用事を手伝う場面で使うのが「助太刀」の本来の用法ですが、日常では冗談めかして簡単な仕事や用事を手伝う場面でも使われています。

人に何かを手伝って欲しいとき

反対に、自分が人に何かを手伝って欲しい場面でも「助太刀」は使えます。

明日のプレゼンはどうしても成功させたいんだ、田中君に助太刀してもらえると本当に心強いのだけどお願いできないかな

今日も書類の整理に追われているよ、手が空いているなら助太刀してくれよ佐藤君

自分が相手に「助太刀」を頼みたい場合も、相手との関係性によっては冗談めかして使うことができます。

ただし、「助太刀」を使って自分が頼み事をできるのは、相手が自分と同等、もしくは目下の人の場合です。

目上の人に手伝ってもらうときには使わない

自分よりも目上の人に、何かの手伝いを頼みたい場合は「助太刀」は使いません。これは「助太刀」という言葉が持つ「手伝う」という意味と言葉のイメージによるものです。

目上の人に手伝いをしてほしい場合は、後で解説する「お力添え」「お力を貸して」など、別の言葉を使うのが無難です。

「助太刀」の類語

以下では、「助太刀」の言い換えに使える類語について解説します。

お力添え・ご助力

目上の人に「助太刀」の意味を伝えたい場合は、「お力添え」や「ご助力(ごじょりょく)」を使うと良いでしょう。

お忙しいところ大変恐れ入りますが、この資料のブラッシュアップにお力添えいただけませんでしょうか

今回のプロジェクトは会長のご助力なしでは立ち行きません

課長、お手数ですが明日の商談に備えた準備にお力を貸していただけませんでしょうか

「お力添え」とは、目上の人に手伝って欲しい、力を貸して欲しいという意味の敬語表現です。目上の人へ向けても失礼がありません。

「ご助力」も、相手の力で助けて欲しいという意味で「助太刀」と同じ意味を持っています。「お力添え」と同様に、目上へ使える敬語表現です。

「お力添え」や「ご助力」よりもやや日常的な表現にしたい場合は「お力を貸していただけませんでしょうか」などが良いでしょう。

援護射撃

「援護射撃(えんごしゃげき)」とは、自分の仕事や用事を戦いになぞらえて、自分の背後から敵を射撃して、自分を助けて欲しいという意味の表現です。「助太刀」と同じ意味を持っています。

君が例の提案をするときは、僕も援護射撃するから大丈夫だよ

課長の援護射撃があれば、先方もきっと納得してくださると思います

「援護射撃」は、目上の人との会話でも使われます。特に年配の方にとって「援護射撃」という言葉はなじみ深い傾向があり、違和感なく受け止めてもらえるでしょう。

しかし、その上でもフォーマルな場面や立場がかなり上の人へ向けて使うにはやや違和感があります。その場合は「お力添え」など別の言葉を使った方が無難です。

加勢

「加勢(かせい)」も、手伝うという意味で使われます。

「勢いを加える」と書くことから、相手に対して「自分に勢いを加えてほしい(=手伝って欲しい)」「自分が相手に勢いを加える(=手伝う)」となります。

今日はどうしても手が回らないんだ、できれば少し加勢してもらえないかな

今日は特に忙しそうだね、私でよければ加勢しようか

「加勢」は、目上の人よりも同僚や自分よりも下の立場の人に使う機会が多い言葉です。もちろん「~していただけますでしょうか」など、敬語と依頼形の言葉を足して「加勢していただけませんでしょうか」と言えないわけではありません。

しかし「加勢」という言葉が持つニュアンスが、比較的フランクであるため、目上の人へ向けるにはやや違和感があるでしょう。目上の人に加勢を依頼したり、申し出たりしたい場合は、やはり「お力添え」や「ご助力」を使うのが無難です。