反省文の例文と書き方(学校・遅刻等)

反省文の例文と書き方(学校・遅刻等)

反省文では、まず、自分がした過ちや不正の事実を正直に記します。

その上で、注意された点を今後は改めて、二度と同じ過ちや不正をくり返さないことを約束します。

そのとき、「〜したいと思います」・「〜しないように気を付けます」と希望的な表現をするよりも、「〜します」・「〜しません」と断言するように書いた方が、反省の気持ちや改善の意志が相手に強く伝わります。

反省文の意味

学生が書く反省文は、学校の規律に違反をした場合に書くことになるものです。校則違反をしたときに、教師から自己の反省の気持ちを文書にすることを指示されます。これが反省文です。

反省文を書く意味は、教師に許しを請うためのものではありません。反省文は、自己の行いや考え方を改めるためのものです。自分の行いを改めるためには、自分がどのようなことをして、周囲にどのような心配・迷惑をかけたのかをきちんと認識する必要があります。そのための作業が「反省文を書く」という行為です。

自分がしたことを客観的に振り返る

反省文を書くときは、自分がしたことを客観的に振り返りましょう。自分を自分としてでなく、自分を見ている他人として状況を振り返れば、自分の何が間違っていたのかがわかりやすくなります。

自分を自分として振り返るだけだと、自分の都合や心情を加味してしまい、つい言い訳めいた文章になってしまいがちです。

客観的に見た自分と、校則や常識といった現実を照らし合わせ、自分が何を反省するべきかがわかったら、そのことをそのまま文章にしましょう。

反省文は謝るためだけのものではない

学生の場合は、初めて反省文を書くという人も多いかもしれません。そのため反省文に謝罪の言葉を並べてしまいがちです。

しかし、反省文は謝罪文ではありません。闇雲に詫びるのではなく、自分が何をして、そのことについてどのように反省しているのか、ということがメインとなるように意識しましょう。

基本的には「事実」「反省」「今後はどのようにするのか」という順番で書き、謝罪は文末に一度入れる程度で構いません。

反省文の書き方

反省文はただ漫然と長く書けば良いというのもではありません。適切な構成で簡潔に書くことで、反省の気持ちを伝えやすくなりますし、自分が今後どのように改善をするかということも伝えやすくなります。

文頭には事実を書く

まず、反省文の文頭には事実を書きます。

頭髪の違反による反省文を書く場合は「○月○日、私〇〇× ×は、〇〇先生より遅刻について注意を受けました」など、実際に起ったことを書きましょう。

これは今から書く反省文が、何について書かれているのかということを示す、大切な一文です。起承転結で言えば起の部分となりますので、主観を入れずあくまでも事実を書くようにしてください。

自分が犯した失敗を具体的に書く

次に、自分が犯した失敗について書きます。

遅刻による反省文の場合、たとえば「私は本日、登校時間を5分過ぎた時間に教室に入りました」などでしょう。自分が何について反省をしなければならないのかということを明確にしてください。

もしも複数の失敗を犯している場合は、省略せずそれら全てについて触れます

「遅刻をしただけでなく、謝罪もせずに黙って席についてしまいました」など、自分が犯した失敗すべてに触れてください。

失敗をした理由について書く

次に、反省文を書くに書くことになった理由について書きます。

遅刻であれば「寝坊をし、少しくらいなら遅れても良いだろう、という安易な気持ちで特に急ぐことなく家を出ました」などです。

この時に、注意をしたいのは「言い訳がましくならないこと」です。例えば「親が起こしてくれなかったので」「5分くらいなら授業もまだ始まっていないので」など他人や環境のせいにすることは控えましょう。

何かのせいにするような書き方をすると、また同じ失敗を繰り返すだろうと思われやすくなります。あくまでも自分がなぜそのように最終的な決断をして、遅刻してしまったのか、という部分について書くことが大切です。

今後の対策を宣言する

反省文には、反省だけではなく、今後どのようにするのかという対策も書かなくてはいけません。対策がなければ、また同じことを繰り返すだろうと思われることになります。

遅刻の場合であれば「今回先生から注意を受けたことで、自分の遅刻が授業の進行を妨げたことがわかりました。今後は自分のためだけではなく、同じクラスのみんなのためにも遅刻はしません」などでしょう。

この時に注意をしたいのは「○○するようにしたいと思っています」などの、やんわりとした対策ではなく「〇〇します」「× ×はしません」と、言い切りの形で宣言をすることです。

最後はお詫びの言葉で締める

反省文の最後は、改めてお詫びの言葉で締めます。

たとえば「このたびは遅刻をして授業の邪魔をしてしまい大変申し訳ございませんでした」「今後は同様のことがないよう気を引き締めて学生生活を過ごして参ります」などでしょう。

この時に注意すべきことは「すみませんでした」「ごめんなさい」など、軽めの謝罪をしないことです。反省文はカジュアルな文章ではないので「申し訳ございません」などフォーマルな言葉を使うよう意識してください。

反省文を書くときの注意点

反省文は書くときにいくつかの注意点があります。反省文はただ書いて完成させるだけでは不十分です。反省文に何を書くのかということと平行して、その他の注意点についても確認しておきましょう。

反省文は自分の言葉で書く

反省文は自分の言葉で書かれていることが重要です。

文章の上手い下手や言葉遣いの良し悪しの問題ではありませんので、すべて自分の言葉で書きましょう。どのように書けば良いかがまったくわからない、という場合は例文などを参考にしますが、その場合も丸写しではなく自分の言葉に変換して書いてください。

文章の上手さよりも、丁寧に書くことや、句読点を正しく打つなど、読む人が少しでも読みやすい文章にするよう心がけましょう。

学生の反省文は手書きがおすすめ

社会人になると、反省文をパソコンで作成することが多くなります。それは反省文が手書きでなくてはならないという決まりがないからです。当然学生であっても、反省文をパソコンで作成することはできます。しかし、基本的には学生の反省文は手書きです。

普段字を書き慣れていない人にとっては、手書きで反省文を書くということが辛く感じるかもしれませんし、上手く書けないかもしれません。しかし、反省文は文章の美しさを見るためのものではなく、自分の気持ちが入っていることが重要です。

上手くはない文字であっても、丁寧に書くことを心がけた手書きで書くことをおすすめします。

反省文は即日提出することが基本

反省文を書くよう指示をされた場合、提出期限を確認しましょう。その上で、提出期限よりできるだけ前倒しして提出することをおすすめします。

反省文は先に解説したように、自分がしたことを客観的に見て書く必要があります。時間が経過すれば、自分の記憶や感覚が曖昧となり何をどのように反省するべきかがわからなくなりやすいものです。

また、早く提出することによって、反省文に書いた以上の反省の気持ちを表すこともできます。基本的には反省文を提出するよう指示を受けた当日中に、提出できるようにしましょう。

もちろん、下校時間間際に反省文の提出を指示された、など時間的な余裕がない場合は当日なくても構いません。

【遅刻の反省文例文①】

        反省文
1年D組 □□□□
私は、これまでに遅刻をくり返してきました。
今は、先生やクラスの皆に迷惑をかけたことと
学校のルールを守らなかったことを反省しています。
これからは、始業時間までには必ず教室に入って
いるように心がけます。
申し訳ありませんでした。

【遅刻の反省文例文②】

        反省文
1年D組 □□□□
私は、これまでに遅刻をくり返してきました。
原因は、就寝時間がつい遅くなることと、
そのために寝不足になり、朝起きてもぼうっと
していて、てきぱきと行動できないことです。
今は、先生やクラスの皆に迷惑をかけたことと
学校のルールを守れなかったことを反省しています。
これからは、生活習慣を改めて規則正しい生活を
送るように心がけ、始業時間までには必ず教室に
入っているようにします。
どうも申し訳ありませんでした。