読書感想文の例文と書き方

読書感想文の例文と書き方

読書感想文は課題図書の感想を書くものですが、課題図書は、自分が読みたいと思って選んだ作品ではありません。もともと関心のなかった作品を読まされても、感想を書くことはなかなか困難です。

そこで、ひとつの解決策として、自分自身を小説の主人公や他の登場人物に置きかえてみて、自分ならどう思うか、自分ならどう行動するかと考えて見ましょう。

そうすると、自分にも同じ体験があった、あるいは自分だったら逆のことをするだろうと想像が広がり、そこから文章を書くことができます。

作品がエッセーや評論の場合も同様です。作者が描いている情景や話題の中に自分自身が入り込み、自分の目で周りの景色や対象物を観察してみましょう。作者とは違うものが見えてくるかもしれません。

【読書感想文の例文・冒頭部分】※課題図書の感想文ではありません。

タイトル『乾燥の九月』
ウイリアム・フォークナーの『乾燥の九月』は、アメリカ南部の田舎町を舞台にしたハードボイルド小説です。南部の九月は、ムッとする熱気があふれています。汗がじとっとシャツににじみ、脇には汗染みが。そんな昼下がり、男たちがやって来る理髪店の会話は、暑苦しさを我慢しながら、ストレスが相当にたまっているという雰囲気。フォークナーのこの辺りの描写は、とてもリアリティを感じさせます。現代ならエアコン完備で、ショップの中はむしろ涼しい場所ですが、そういう現代に生きている私たちにも、フォークナーの文章は南部の熱気と閉塞した白人社会のストレスを実感させます。
理髪店の会話に、大佐と呼ばれている男が入ってきます。ここから、ハードボイルド小説らしい危険な話が展開してゆきます。………