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奨学金申請の理由の例文
奨学金は学生に資金の援助を行う制度です。給付と貸付があり、それぞれ申請方法の詳細などは異なります。しかし、いずれの場合にも必要なのが「奨学金申請」です。
奨学金申請は200字程度の文章で、なぜ自分に奨学金が必要なのかということを書きます。この奨学金申請の文章と、その他の事情などを併せて奨学金の審査を行い、審査を通過した人だけに奨学金が給付・貸付されます。
奨学金申請の書き方
奨学金申請は200字程度という、比較的少ない文字数で書かなければなりません。そのため、簡潔であることが求められます。しかし、ただ「奨学金が必要なため給付(貸付)してください」だけでは申請書として認めてもらえないでしょう。
奨学金が必要と判断した現状
まずは、なぜ自分が奨学金が必要と判断したのかを書きます。この部分はできるだけ詳細に書くようにしましょう。しかし、繰り返しになりますが文字数の問題があるので、簡潔であることも必要です。
「私の両親は共働きで私を育ててくれましたが、決して余裕のある家計ではありません。」「私の母親は体が丈夫でないため働くことができず、父親の収入だけで生活をしていますが父親の収入だけでは大学に通うだけの資金を捻出することができません。」など、ある程度赤裸々書く必要があります。
自分が進学したい理由・動機
次は「そんな環境の中、どうして自分が進学しようと思っているのか」「どんな進学を希望しているのか」ということについて書きます。
「私は幼い頃から医師になりたいと思い続けています。今まで苦労をかけた両親を安心させたいという気持ちもありますし、何より病気やケガで苦しんでいる人々を助ける職業に就きたいのです」など、奨学金で援助を受けてどのような勉強をなぜしたいのか、ということについて書きましょう。
奨学金を何に使いたいのか
次に、奨学金を具体的には何に使いたいのかということについて書きます。一言で「大学進学のため」と言っても、入学金に使うのか、学費に使うのか、通学に必要な一人暮らしの生活費に使うのかは、言葉にしなければ伝わらないからです。
「私が入学を希望している○○大学は、自宅から遠く通学はできません。そのため一人暮らしをすることになりますが、勉強のことを考えると一人暮らしの生活をすべて賄うだけの金額をアルバイトで得ることは難しいと考えています」など、奨学金の用途がわかる書き方をしましょう。
締めの一文
最後は「以上の理由で奨学金を申請します」「何卒ご検討のほどお願いいたします」「~のため奨学金の給付を希望します」などの言葉で締めるようにしてください。
奨学金を給付・貸付して欲しい、という気持ちが強いほど、何か一言添えなければならないような気になるかもしれません。しかしこれは申請書です。申請書は、申請内容を書くだけで足りるものですし、余分なものは付け足しません。
奨学金申請の注意点
奨学金申請をするときには、文章の内容以外にも注意したいことがあります。大切な奨学金申請を通すためにも、注意すべきことを確認しておいてください。
嘘をつかない
奨学金申請では嘘をつかないことです。奨学金を給付・貸付して欲しいと思う一心で嘘の理由を書くことはおすすめしません。奨学金は申請後に機関から申請書の内容について質問をされることがあります。
奨学金は学生本人が申請する
これは当然のことですが、奨学金を申請するのも、受け取るのも学生本人です。親からの申請、親の受け取りは認められていません。
学生の中には、家計のことがわからず親に申請をしてもらおうとする人もいるようですが、それはできません。家計のことは親に聞き、必要に応じて親と相談の上で奨学金の申請金額等を決めるようにしましょう。
奨学金申請の理由例文(1)
奨学金申請の理由例文(2)
奨学金申請の理由例文(3)
私の志望する大学の学部・学科は、理系学部の生物学系の学科です。中学生のときから動植物への関心が高かったため、高校に進学してからは生物部に入部し、植物、バクテリアやバイオテクノロジーの勉強・実験に励んできました。将来は、バイオ企業に入社して、農作物の品種改良や新素材・医薬品開発など、社会に貢献できる研究開発の仕事がしたいと考えています。大学に進学してからもこの目標をしっかりと見据えて学業に専念する覚悟です。
奨学金申請の理由例文(4)
私の志望学科は建築学科と土木工学科です。亡父が建設会社で橋梁、堰堤、防潮堤などを設計する仕事に就いていましたので、私もぜひ父と同じ道に進みたいと思っています。また、公共インフラや防災施設の仕事には大きな社会的意義を感じ、社会貢献のできる仕事をしたいと思って進路を決定しました。大切な奨学金を無駄にしないよう肝に銘じて学業に専念する所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。