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「根掘り葉掘り」の意味と語源
「根掘り葉掘り」は、日本で昔から使われている言葉です。「根掘り葉掘り」は、主に人の様子を表す場面で使われます。
まずは、「根掘り葉掘り」の意味と語源について解説します。
「根掘り葉掘り」とは「細かいことまで」
「根掘り葉掘り」とは、細かい部分まで、詳しく、という意味です。人に対して、その人のことや、その人に関連することを細々と聞いてくる様子を表すのが「根掘り葉掘り」です。
最近の彼は、何かと根掘り葉掘り聞きたがる
私が根掘り葉掘り聞いてしまうのは、彼女のことが心配だからです
興味がある、と言えば聞こえはいいが、あまりに根掘り葉掘り聞くものじゃないよ
「根掘り葉掘り」の語源は「根本から掘り起こす」
「根掘り葉掘り」の語源は、田畑の農作物を根本から掘り起こす様子だと言われています。
土の中に埋まっている農作物や木の根っこを掘り起こす様子を、人にあれこれと深く聞く様に当てはめたのが「根掘り葉掘り」です。
一か所(一人の人)を深く掘る(あれこれと聞いて)、というイメージに当てはめると理解がしやすいかもしれません。
「根掘り葉掘り」の使い方と例文
次に「根掘り葉掘り」の使い方を例文と一緒に解説します。
「根掘り葉掘り」は「聞く」とセットで使う
「根掘り葉掘り」は、相手のことを深く聞く様子を表すため、「聞く」とセットで使うことがほとんどです。
そんなに根掘り葉掘り聞いてどうするんですか
初対面の人に根掘り葉掘り聞かれて、構えてしまった
ただし、反対に「根掘り葉掘り」は聞くことにしか使わないため、あえて「聞く」という言葉を使わなくても意味が通じる、という特徴もあります。
彼はなんでも根掘り葉掘りの人だからな
あの根掘り葉掘りには、ちょっと参るときがあります
「根掘り葉掘り+聞く」で使うか「根掘り葉掘りだけ」で使うかは、そのときの状況や、話す相手によって通じやすい方を選択すると良いでしょう。
「根掘り葉掘り」は良い意味では使わない
「根掘り葉掘り」は、あれこれと深く聞くという意味で、その言葉自体に意味の良し悪しはありません。
しかし、人に深く聞かれることを快く思わない人が多いことから、「根掘り葉掘り」を良い意味で使うことはないでしょう。
あなたのそういう根掘り葉掘り聞きたがるところが嫌なの
うちの母は過干渉で、何でも根掘り葉掘り聞くので困る時があります
同じ課の社員から、君が人のプライベートを根掘り葉掘り聞いてきて困る、とクレームが出ているよ
「根掘り葉掘り」の言い換えに使える類語
次に、「根掘り葉掘り」の言い換えに使える類語について解説します。
矢継ぎ早
「矢継ぎ早(やつぎばや)」とは、まるで弓矢が次々に飛んでくるように、連続して質問をされる様子を表します。
彼からの矢継ぎ早な質問に、彼女は辟易していた
私はつい前のめりで矢継ぎ早に聞いてしまう癖があるので、気を付けるようにします
その女優は報道陣からの矢継ぎ早な質問に困ったような顔をしていた
「根掘り葉掘り」との違いは、聞かれる内容です。
詳細に
「詳細に」とは、「詳しく」という意味です。「詳細」は日常でも頻繁に使われる言葉なので、「根掘り葉掘り」の言い換えとしては比較的使いやすいでしょう。
課長は私にもっと詳細に話すように言いました
あなたの話では状況が理解できない、もっと詳細に話してみてください
「詳細に」は、単に物事の程度を表す言葉です。そのため「根掘り葉掘り」のような、言葉自体のイメージはありません。
質問攻め
「質問攻め(しつもんぜめ)」とは、さまざまな質問を浴びせられる様子です。
私は海外のことみ興味があったため、アメリカ出張から戻ってきたばかりの同僚を質問攻めにした
彼女は今回のプロジェクトについて、部長を質問攻めにしていたよ
「質問攻め」も、「根掘り葉掘り」のように言葉のイメージが定まっていない言葉です。そのため、好意的な意味にも、批判的な意味にも使えます。