要注意!「ご容赦ください」の正しい意味と使い方【例文あり】

ご容赦ください の意味と使い方・例文

「容赦」(ようしゃ)とは、「受け入れる」・「聞き入れる」・「認める」という意味の「容」と、「(罪や過ちを)許す」という意味の「赦」からなる熟語です。

現代では、主に、罪・過ち・間違い・過不足などを「許す」という意味で使用されます。

また、「容赦ない」・「容赦しない」という形で、「手加減を加えない」という意味でも使用されます。

ただし、「ご容赦」という敬語表現の形を取る場合は、前者の「許す」という意味での使用に限られると思われます。

ご容赦の例文

彼も良かれと思ってしたことですので、どうぞご容赦ください。
乱文乱筆、ご容赦ください。
お引き受け出来かねますこと、なにとぞご容赦くださいますよう願い上げます。
身勝手なお願いであることは重々承知しておりますが、何卒ご容赦のほどお願い申し上げます。
日時指定はお受けできませんので、ご容赦ください。
数に限りがございます。売り切れの際はご容赦ください。
一つひとつ手作りで制作する注文生産品ですので、ご注文確定後のキャンセルやデザイン変更はご容赦ください。
この度は、ハーマン賞のご受賞、誠におめでとうございます。研究室の同期として自分のことのように嬉しく思っております。祝賀会で皆と祝杯を挙げたいところですが、あいにく明後日より仕事で海外へ行きますので出席できません。どうかご容赦ください。
この度は社員の不手際により、貴社に多大のご迷惑をお掛け致しました。本事業の統括責任者として衷心よりお詫び申し上げます。貴社の被られた損害は弊社にて全額弁償させていただきますので、なにとぞご容赦くださいますようお願い申し上げます。
榊原様にはいつも一方ならぬご支援を賜り、誠にありがとうございます。お世話になるばかりで、このようにささやかなお礼しか出来ませんが、ご容赦のほどお願い申し上げます。
ご注文の部品は7年前に生産を中止し、あいにく在庫もございません。 つきましては、代替部品としてご使用いただける製品2点を以下にご案内いたしますので、ご検討いただけましたら幸いです。ご面倒をお掛けしますが、なにとぞご容赦願います。
なお、このたびは選考作業と事務処理の遅れから、入園承諾・不承諾通知の発送が当初の予定日よりも遅くなりました。入園を申し込まれた皆様には、ご心配をお掛け致しましたことを心よりお詫び申し上げますとともに、なにとぞご容赦いただけますようお願い申し上げます。
現在、西日本各地で発生した台風15号の風水害により、商品の配送が遅れております。お客様にはご迷惑をお掛けし、心よりお詫び申し上げます。
なお、配送遅延のお客様には、お詫びのしるしとしてクーポンチケットを商品に同梱または別途メール便にてお送りいたしました。ご迷惑をお掛けしておりますが、ご容赦いただけましたら幸いと存じます。
今回は入力ミスをご容赦いただき、誠にありがとうございました。今後はこのようなご迷惑をお掛けしないよう、スタッフ一同、いっそう気を引き締めて作業に当たってまいります。なにとぞ変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

「ご容赦」は強い反省を表す

目上の人や、取引先などに失礼があった場合に「申し訳ございません」などとお詫びをします。しかし、状況によっては「謝っても謝り足りない」ということもあるでしょう。

そんな時に「ご容赦」という言葉を使うことによって「強く反省をしているので、今回は許してください」ということを伝えることができます。

「この度はご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。同じ過ちを犯さないよう、善処いたしますので、ご容赦いただきますよう、何卒お願い申し上げます」などと使います。

他にも「平(ひら)にご容赦ください」「切(せつ)にご容赦ください」など、別の言葉と組み合わせることで、お詫びをする側の強い反省の気持ちを伝えることができるのです。

「ご容赦」の別の言い方

「ご容赦」という言葉は、受け取り方によっては「もう謝ることしかできません」「他に策がありません」という意思表示と見ることもできます。

お詫びをする側が「許して欲しいとは言い難い」と感じる場合は、他の言葉に言い換えて「本当は許してほしいが、それは言いにくい」という気持ちを表してみましょう。

「慚愧(ざんき)に堪えません」

「自分の犯したミスに対して深く反省し、そのミスを恥じています」ということを意味する言葉です。

「慚」は自分自身を恥じている状態を表し、「愧」は人に示すという意味とされています。私の至らなさが大変なご迷惑をおかけすることとなってしまい、誠に慚愧に堪えません」などと使うことができます。

「慚愧に堪えないほどに反省をしているので、許していただきたい」という気持ちを遠回しに伝える言い方です。

「不徳の致すところでございます」

「不徳」とは、自分の至らなさや能力の無さを表し「致す」は好ましくない結果を引き起こすことを意味します。

「自分が至らないことによって、良くない事態が起きてしまった」ということを伝える言葉です。「物事の責任の一端は自分にあることはしっかりと認識しているので、許してください」という気持ちを表すことができます。

「ご容赦」を使う時の注意・失礼・間違った使い方

「ご容赦」は丁寧語の「ご」がついていることからもわかるように、尊敬語ですので自分が謝る側である場合にしか使いません。

謝られる側として使うことがあるとすれば「許しません」を意味する「容赦できかねます」でしょう。

また、「ご容赦」という言葉だけで「許してください」という完成された言葉になるため「ご容赦してください」などとは使いません。「ご容赦」の後には主には「願います」「いただきたい」「ください」などが続きます。