間違えやすい「今後とも」の意味と使い方・例文

今後ともの意味と使い方・例文

「今後とも」とは、「これからも」という意味です。

「これからもずっと」という継続の意味合いのほかに、「次もその次も同じように」という反復のニュアンスでも使われます。

ビジネス文書の常套句であり、プライベートでも改まった手紙ではよく使われます。

「今後とも」の例文

今後とも変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
今後ともよろしくお引き回しのほどお願い申し上げます。
10年前のような事故を二度と起こさないよう、乗務員の労務管理と健康管理には今後とも万全を期してください。
走行中の故障・事故の際には、今後とも□□□の緊急呼出システムをご利用ください。
今後ともフランクなお付き合いをお願い致します。
今後とも歯に衣着せぬ関係でありたいと願っております。

「今後とも」を目上の人に使う

「今後とも」という言葉には「これからも」という意味しかありませんので、目上の人へもそうでない人へも使うことができます。

「今後ともご指導賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます」とすれば、目上の人へ「引き続き自分に対して指導して欲しい」というこちらの要望を伝えることができますし、「今後とも期待しています」とすれば部下などに対しても使うことができるからです。

「今後とも」という言葉を使う場面は、文書でも口頭でも同じく、相手に対して「現状を続けて」ということを伝えたい時でしょう。

「今の状態をこれからも続けたい」という気持ちを表すことができるので「今と変わらず」関係を築いていきたい、という意味を持たせることができます。

「今後とも」と相性が良い「何卒」

文章や口頭での締めで「今後ともよろしくお願い申し上げます」などとすることは多いのですが、心情的に「もっと強く”よろしくお願いします”という気持ちを伝えたい」と思う場面があるでしょう。

そんな時に「今後とも」を「何卒」という言葉と組み合わせることで、より強い気持ちを表すことができます。

「今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます」とすれば、相手に対しての敬意や感謝、期待の気持ちをより強く伝えることができます。

この「何卒」は「どうか」「どうぞ」という意味を持っています。「今後とも何卒よろしくお願いいたします」と言えば「これから先も、今までと変わらずにどうぞよろしくお願いします」と言っていることと同じです。

「今後とも」の間違った使い方

とても便利な「今後とも」という言葉ですが、「今後」の考え方や捉え方によっては、間違った使い方をしてしまうことがあります。

「今後とも」が持つ「この状態をこれから先も」という意味を当てはめた時に、違和感がある場面では、「次回は、改めてよろしくお願い申し上げます」「次の機会は、ぜひご一緒させていただきたいと存じております」などに言い換えたことばを使う方が無難でしょう。

もちろん、どのような場面でも相手から「今後とも」という言葉で挨拶をされた時は、そのまま受け止めます。

さらに言えば、相手が「今後とも」という言葉を使ってくれているということは、こちら側が相手の要望に応えられてるという意味を含んでいるので、「ありがとうございます、こちらこそ何卒よろしくお願い申し上げます」など、御礼と共に挨拶をお返ししましょう。