高校生の反省文の例文(遅刻)

反省文の意味とは

高校生活に限らず、社会に出てからも反省文を書かなければならないことはあります。学生であっても、社会人であっても反省文を書く意味は同じです。

反省文は「自分が反省している気持ちを形にする」という意味があります。反省の気持ちに限らず、人の気持ちは外から見ることができません。そのため、自分が何か過ちを犯したときに「反省している」と、言葉にするだけでは周囲に理解をしてもらえないことも多いでしょう。

自分の気持ちを反省文という形にして、先生や上司などに反省の気持ちを理解してもらうことが、反省文を書く意味です。

高校生は未成年ではありますが、義務教育を終えた後に進級を自ら希望しており、自分の言動には責任が伴います。校則違反に対する反省を強く促されているのであれば、きちんとした文章で反省の気持ちを表す必要があります。

注意
進級で担任が変わった時に生徒の現状を把握し指導の目安とするために使用されるという意味が加えられることも珍しくありません。

反省文の書き方

反省文を、どのように書いたら良いかわからない、という人は多いようです。しかし、難しく考えることはありません。反省文はある程度決まったレイアウトで書くことで、まとまりやすく、相手にも読みやすいものにすることができます。

文頭には事実を書く

まず、書き始めは「事実」を書きます。事実とは、反省文を書くことになったできごとのことです。たとえば、遅刻をして反省文を書くことになったのであれば、文頭に遅刻の事実を書きます。

「私は○月○日遅刻をしました」という書き出しで始めると、読む人も自分の記憶や認識とすりあわせながら読み進めることができます。

自分が犯した失敗を具体的に書く

次に、文頭に書いた事実によって、自分が犯すことになった失敗について書きます。先の例のように遅刻をしたのであれば「そのため一限目の授業に間に合うことができませんでした」、他にも「授業中に教室に入ることとなり、先生やクラスメイトに迷惑をかけました」などでしょう。

この部分が、先生の認識とずれていると「正しい反省ができていない」と判断されることもあります。自分の都合だけでなく、周囲への影響などを考えて書くと良いでしょう。

失敗をした理由について書く

次は「なぜそのような失敗をすることになったのか」という理由を書きます。遅刻の例で言えば「なぜ遅刻をすることになったのか」ということです。寝坊なのであれば、なぜ寝坊をすることになったのかということを書きます。

「昨夜、少しだけ楽しむつもりで始めたゲームがやめられず、就寝は午前2時でした」など、理由と事実を併せて書くこともポイントです。

今後の対策を宣言する

最後に「今後同じ失敗をしないために、どのような対策を執るのか」ということについて書きます。いくら反省をしても、また同じ失敗をしてしまっては意味がありません。

「今後は遅くとも23時には就寝することを徹底します」や、「ゲームをするときにはタイマーをセットして、決めた時間を過ぎないようにします」など、具体的な策を書きましょう。

最後はお詫びの言葉で締める

反省文の最後は、お詫びの言葉で締めます。「この度は大変申し訳ございませんでした」「ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした」など、改めてお詫びをして終えます。

このときに「すみませんでした」や、「ごめんなさい」などのお詫びは使いません。改まったお詫びは、高校生であっても「申し訳ありません」「申し訳ございません」です。

「すみません」や「ごめんなさい」は、社会に出てからは基本的に使いません。高校生の内に、今後練習と思って「申し訳ございません」を使えるようにしておきましょう。

反省文を書くときのポイント

反省文の書き方がわかったところで、次は「反省文のポイント」について知っておきましょう。反省文は、自分が反省している気持ちを文字にします。しかし、どんなに良い反省文が書けたとしても、その他の点で誠意を伝えることができなければ反省文の内容も軽く見られてしまうことがあります。

丁寧な文字で書く

反省文をパソコンで書いてはいけないということはありません。しかし高校生の場合や、社会人でも相手によっては手書きで書く必要があります。その場合は、白い便せんに黒いペンで反省文を書きましょう。

このときに、字の上手い下手を気にする人は多いようです。もちろん字が美しければ読んでいる方も気持ちが良いかもしれません。しかし、字が下手だからといって反省の気持ちが伝わらないこともありません。

字を書くことが得意でない人でも、丁寧に気持ちを込めて書いた文字で、反省の気持ちを伝えることは十分可能です。一文字一文字に気持ちを込めて、丁寧に書くことを意識し、文字を間違えたら最初から書き直します。

言い訳を書かない

反省文を書いているときに、つい書きたくなるのが言い訳です。先の遅刻の例で言えば「目覚まし時計が壊れていたので」などでしょう。

しかし、反省文では言い訳は書きません。事実として「目覚まし時計が壊れていた」ということは書いても良いですが、寝る前に目覚まし時計の確認をしていなかった自分の非については反省すべきだからです。

「目覚まし時計の確認は怠らないようにします」「寝る前に一度試しに鳴らして確認してから寝るようにします」など、具体的な対策を加えることで、言い訳がましくならないこともポイントです。

反省文は早めに提出!

反省文は提出を求められたらなるべく早く提出することも大切です。反省していることを態度でも示すためにできるだけ言われた当日中に出すようにしましょう。

どんなに素晴らしい反省文であっても、事が起ってから時間が経過してからでは、気持ちが伝わりにくくなります。早く反省の気持ちを伝えて謝りたい、という気持ちを表すためにもスピードは大切です。

基本的には当日中に書き、下校時間までには提出できるようにしておきましょう。下校時間に反省文を書くよう指示を受け、翌日の提出を言いつけられた場合は、翌朝登校直後に提出するようにします。

高校生の反省文の例文(遅刻)

私はこの度決められた登校時間までに登校せず○月に○回遅刻いたしました。そのために一時限目の授業において大切な内容を聞くことができず、また途中入室したことで担任の□□先生やクラスの皆さんにも迷惑をかけることになってしまいました。大変申し訳ありませんでした。
遅刻を繰り返した理由は主に夜更かしです。深夜0時を過ぎてもパソコンでゲームをしていたため朝決められた時間に起床できず、遅刻するという結果を招きました。
今後は夜更かしをしないよう生活態度を改め、登校時間を守って一時限目からきちんと授業を受けることを心がけます。本当に申し訳ありませんでした。