千変万化の意味と読み方!由来や類語・対義語も解説

「千変万化」の意味と読み方・由来

「千変万化」という四字熟語は、新聞や小説だけでなく、日常の会話で使われることもあります。しかし、意味を知らないとどういうことを指しているのか見当もつきません。

まずは「千変万化」の意味と、間違いやすい読み方について解説します。

「千変万化」とは変化すること

「千変万化」とは、物事がさまざまな変化をすることです。

この世は千変万化、一見何も変わっていないように見えても、すべての物事が日々変わっていっている

私は自分を常に成長させていきたいと考えています、なぜならすべては千変万化、何がいつどうなるかなんて保証はないからです

「千変」とは、たくさんの変化を表します。同じく「万化」も、物事が度々様変わりする様子です。

この「多くの変化」を意味する「千変」と「万化」を重ねることで、それぞれの意味をより強くした言葉が「千変万化」です。

「千変万化」は、物事や自然の現象などが常に流動的で、変化し続けている、ということを表します。

千変万化の読み方は「せんぺんばんか」

「千変万化」は読み方が難しく、読み間違いが多い四字熟語です。

正しい読み方は「せんぺんばんか」です。せんべんばんか・せんぺんまんか、などはすべて誤りですので、注意しましょう。

千変万化の由来は中国の古典

千変万化の由来は、中国の古典の「列子」だと言われています。

列子には、人間のように動く人形が登場します。この人形を国の王に見せたところ、王は大変気に入ったといいます。

そして王の意のままに、人形があまりに良く動くため(動きがどんどん変化していく)、その人形の様子を「千変万化」としたのが由来です。

「千変万化」の使い方と例文

次に「千変万化」の使い方を例文と一緒に解説します。

自然の移り変わりについて使う

「千変万化」は、自然の現象が日々変化していくことについても使える言葉です。

昨日までつぼみだった花が咲いたり、山肌が前年とは違う景色を見せたりするような、自然の変化を「千変万化」で表すことができます。

この辺りのことは昔から知っているけれど、実に千変万化で毎年新しい種類の花を見ることができるんだ

日本の四季は何が美しいって、季節によって千変万化する山の景色だろう

千変万化は古くから使われている言葉ですが、その多くは自然の変化について使われています。

季節の移り変わりは毎年同じですし、自然の変化も概ね同じです。しかし一つひとつをクローズアップしてみると、小さな変化がたくさん起きています。その様子を「千変万化」と表すのが、自然に対する千変万化です。

もちろん、山の色や風の吹き方、雨の量など大きな視野で見ることができる自然の変化にも「千変万化」は使えます。

日常での物事の変化について使う

「千変万化」は、物事に起きる多くの変化を意味します。その意味を、自分を取り巻く状況の変化に当てて使うこともできます。

今回の人事も波紋を呼んでいるね、しかし会社と言えど千変万化であることに変わりはないのだから、受け入れていくしかないよ

予定通りに事が進むなんて稀だ、昔から千変万化と言うじゃないか、物事は常に変わり続けて行くのだよ

人間の社会でも、日々さまざまな変化があります。一個人においての変化もあれば、所属している団体や、社会全体についての変化もあるでしょう。

それらのどの変化も「移り変わりがある(または頻繁に変化する)」という意味で、千変万化とすることもできるのです。

ただし、この日常においての変化を「千変万化」で表す場合は、ある程度のスピードで大きな変化についてでなければ違和感が出るので注意しましょう。

「ついこの間までは〇〇だったのに、まさかこんなに急に△△になるなんて」というニュアンスで千変万化を使う、と覚えておくと良いでしょう。

「千変万化」の類義語と対義語

千変万化は四字熟語の中でも、少し意味が難しいだけでなく、意味合いの幅が広くありません。そのため、千変万化に近い内容を伝えたい場合、他の言葉の方がしっくりと来ることもあります。

以下では、千変万化の言い換えに使える類語を3つご紹介します。また、反対の意味を持つ対義語についても解説しますので参考にしてください。

千変万化の類語

千変万化と似た意味を持つ類語は多くありますが、その中でも同じ四字熟語であれば以下の3つが使いやすいでしょう。

変幻自在

「変幻自在(へんげんじざい)」とは、自由自在に素早く現れたり消えたり、または変化することです。

彼はいつでも変幻自在、顧客に合った対応ができるので人気がある

最近子供にせがまれて買ったおもちゃが変幻自在で驚いた、どんな形にも素早く変化するのだから

変幻自在の元々の意味は「素早く現れる・消える」です。しかし、現代では「自由に変化する」という方の意味で使われることが多いようです。

もちろん、現代でも「変幻自在」を、基本的な意味である「素早く現れる・消える」で使ってもまったく問題はありません。

ちなみに「素早く現れる・消える」の意味でよく使われているのは、神出鬼没(しんしゅつきぼつ)などです。

神出鬼没にも、「まるで神のように急に現れたり消えたりする」という意味があります。ただし神出鬼没は人に対してしか使いません。物に対して使う場合は「変幻自在」が良いでしょう。

諸行無常

「諸行無常(しょぎょうむじょう)」とは、物事はいつも変化をしていて、消滅することも珍しくないという意味の四字熟語です。

諸行無常とはよく言ったものだ、ほんの数年前のことを思い出しただけでもあらゆるものが変化している

いつまでも同じやり方ではだめだ、諸行無常というように物事は必ず変化するし、下手をすれば消滅すらしてしまうのだから

諸行無常の「諸行」とは世の中に起きるすべての現象のことです。「無常」とは常に変化をする、同じままのものはない、ということを意味しています。

千変万化は「変わる」ことを指し、諸行無常は「変わらないものはない」ということを指しています。結果は同じですが、視点や伝えたいニュアンスが異なるのが、千変万化と諸行無常の違いです。

二転三転

「二転三転(にてんさんてん)」は、日常でも頻繁に使われる言葉です。物事が何度も変化することを意味します。

この間決まった方針が、また変わったと聞いた、こう何度も二転三転されるとついていけないよ

二転三転して申し訳ないのですが、やはりA案を採用したいと考えているのですがいかがでしょうか

二転三転は物事がたびたび変化する場合に使います。この場合の「変化」とは、自然の移り変わりなどではなく、人によって起こされる変化です。

「さっきはこう言ったのに、今度はこう言っている」など、一つの事が比較的短い期間で数回変化することを二転三転と言います。

ただし、二転三転は文字通り1度だけの変化には使いません。実際に2回や3回である必要はありませんが、少なくとも「また変わったのか」と誰もが思うような、頻繁な変化に用いることを覚えておきましょう。

対義語は「永久不変」

「千変万化」は物事が変わることを意味します。その千変万化と反対の意味を持つ言葉は「永久不変(えいきゅうふへん)」です。

私は必ず警察官になります、人々の生活を守りたいという、私の気持ちは永久不変です

どんな人気も永久不変とはいかない、第一線で活躍するスターは努力を重ねている

永久不変は、その物事や人の気持ちなどがこの先もずっと変わらないことを意味します。

「永久不変」がよく使われるのは、意思表明の場などです。新しい職務についた時の挨拶や、入学・卒業の挨拶などの際に、自分にどれくらい強い気持ちがあるのかを示す言葉として用いられます。

例文のように「変わらないわけではない」という意味で使いたい場合は「永久不変ではない」と、打消しの表現にします。