間違えやすい「つまり」の意味や使い方・例文と類語

「つまり」の意味

日常の会話でも良く出てくる「つまり」には、物事を要約する働きがあります。

「つまり」は「要するに」

「つまり」は、それまで話していた内容を要約するときに使います。他の言葉に言い換えると「要するに」です。そのため「つまり」は文章や発言の最後、もしくは終盤に用いられることが多い言葉です。

君は、つまりこのプロジェクトを一度見直した方が良いと言っているのだね

つまり、私が言いたいのは全員の協力が欠かせないということです

「つまり」の敬語は「つまるところ」

「つまり」を目上の人へ向けて使いたい場合は、「つまるところ」と言います。「つまるところ」は「つまり」の敬語表現です。目上に対して、自分の意見を要約して伝えたい場面などで「つまるところ」を使います。

私の考えは以上でございます。つまるところを申し上げるならば、彼は採用した方が良いということです

今回のプロジェクト成功には田中部長のご進言あってのこと、つまるところ田中部長なしでは成功し得なかったということです

文章では「つまるところ(詰まる所)」

「つまり」は日常的な口語で頻繁に使われますが、文章でも使えます。ただし文章では「つまり」よりも「つまるところ」「詰まる所」を使った方が、より丁寧な印象となります。

文章では口語のように表情や仕草を添えて話せません。そのためできるだけ丁寧な言葉を使った方が、相手に失礼がないためです。

長々と私の意見をお伝えして参りましたが、詰まる所鈴木様に今一度お考え直しをお願いしたく存じます

以上が私の見解です。詰まる所現時点で正確な数値は出てはおりません。

「つまり」の文法品詞は接続詞・副詞

「つまりは」の品詞は「接続詞」と「副詞」です。

接続詞的用法:前文の語を受けて要約する役割

今は家族はもちろん友人もいない、つまりは私にはもう誰もいないということだ

「家族も友人もいない」ということは「誰もいない」ということとイコールと考えられるため、この例文の「つまり」は接続詞的用法です。

副詞的用法:前文から考えられる結果を表す役割

うまく説明できないということは、つまり理解できていないということだ

「うまく説明できない」という状況の理由には、理解ができていないから、話すことが苦手だから、緊張しているから、資料が足りないから、などいくつかの理由が考えられます。

その想像できる理由の中から「理解できていない」を選択しているので、この例文の「つまり」は副詞的用法です。

「つまり」の品詞については判断が非常に難しくはありますが「前文とつまり以降の文のつながりがイコールに近ければ接続詞」「前文から考えられる結果の一つとして考えられる結果をつなぐ場合は副詞」と考えると良いかもしれません。

「つまり」の使い方と用例

「つまり」には、主に3つの使い方があります。

最終的な結果を表す「つまり」

1つ目は物事の最終的な結果を表す「つまり」です。

彼は若くして部長になった、つまり彼のこれまでの努力が実ったのだ

彼女は忙しさのあまり、この1週間ほぼインスタント食品を食べている、つまり満足いく食事ができていないようだ

直前の内容から考えられる最終的な結果を「つまり」以降で表しています。この使い方では、前半部分だけでは断定できなかった想像が後半で決定づけられています。

他の言葉や名前に言い換える「つまり」

2つ目は他の言葉や名前などに言い換える「つまり」です。

今の彼は仕事も家庭もすべてが上手くいっている、つまり順風満帆というやつだ

私の家庭は妻も私も働きに出ています、つまり共働きです

直前の内容や状況を、「つまり」を使って別の言い方でも表しています。この使い方では、前半部分を他の言葉に言い換えます。

「つまり」を挟んだ前文と後文がイコールまたはニアリーイコールの関係になるよう意識しましょう。

実際に何かが詰まっていることを表す「つまり」

3つ目は実際に何かが詰まっていることを表す「つまり」です。これは他2つの使い方とはまったく異なります。筒状のものに何かがはまり込んでいる状態や、あるスペースが何かで埋められている様子を「詰まる」と言います。

ゴールデンウィーク中はどこの駐車場も詰まる

下水管に何かが詰まり水が流れない

この場合の「つまり」は、漢字で書くことが多く「詰まり」「詰まる」「詰まって」などと変化もします。

先に解説した「物事を要約する意味での「つまり」」とは、意味や使い方が異なる言葉です。

「つまり」の類語

「つまり」を、物事の最終的な結果や要約の意味で使う場合は、言い換えできる類語に置き換えることもできます。以下では「つまり」の言い換えに使える類語をご紹介します。

「要するに」

「要するに(ようするに)」とは、それまで話したことをまとめる意味の言葉です。「つまり」と同じように、発言の締めや文末で使います。

彼は要するに「給料を上げろ」と言っているのですね

先方の希望は価格の値引きと今後の継続取引、要するに自分たちの要望をすべて飲めと言っています

「要するに」には「つまり」と同様に、それまで話していたことをまとめる役割があります。今まで話したことをかいつまんでざっくりとまとめるイメージです。

「すなわち(即ち)」

「すなわち」とは、それまで話したことを別の視点から説明する意味の言葉です。「つまり」や「要するに」に比べると、やや説明の意図が強くなります。

この商品はユーザーの要望をすべて叶える、すなわち待望の新商品です

今回の件をきっかけに複数の管理者が彼を高く評価しています、すなわち彼は今「時の人」です

「つまり」は、どちらかというと「要約」のニュアンスが強い言葉です。対して「すなわち」は「言い換え」のニュアンスが強くなります。

ある事柄を敢えて違う言い方で言い換えることで、その事柄の重要性や驚きの印象を強めます。

「結論として」

「結論として」とは、それまで話したことをまとめる意味の言葉です。「つまり」と比べると、より最終的なまとめのニュアンスが強くなります。

今日は長時間話し合いましたが、結論として先方はこちらの要望を飲んでくれそうです

今回の件は、結論としてこちらが責任を取るということになりました

「結論として」は、例のように「ある一定の時間を要した事柄」の結果を表します。そのため、短時間の会話や事柄について「結論として」を使うことはほぼありません

「つまり」 の失礼な使い方

「つまり」は、それまでの会話や事柄の顛末を説明するに大変便利な言葉です。しかし「つまり」には注意点があります。

相手の発言に対して「つまり」を多用しない

相手の話を「つまり」で説明し過ぎるのは失礼です。相手の発言について「つまり」を多用すると、相手の話がわかりにくいという嫌味と受け取られることがあります。

相手の話を確認したい場合は「つまり」よりも、「~ということですね」など丁寧な言葉選びが必要です。

目上の人の話に「つまり」は失礼

目上の人との会話で、相手が言ったことを「つまり」でまとめるのも失礼です。前述した通り、相手の話がわかりにくいという嫌味になる可能性がありますし、そもそも目上の人の話を目下が要約すること自体に良い印象を持たない人は多いようです。

目上の人との会話で、相手の話をまとめたい場合は「それではおっしゃるように○○で進めてまいります」など、相手の意向をさりげなく確認するような要約を心がけましょう。