目次
「遊戯」の意味と「遊技」との違い
まず「遊戯」の意味と、同じ読みの「遊技」について解説します。
「遊戯」とは楽しむこと・遊ぶこと
「遊戯(ゆうぎ)」とは、楽しみながら遊ぶことです。シンプルに「遊ぶこと」を「遊戯」と言い換えることができます。
学校の遊戯場では、たくさんの児童が思い思いの遊びを楽しんでいます
うちの子供は、遊戯を通して友達と協力し目的を達成する楽しさを学びました
「遊戯」は、主に「子供や児童が学びや訓練をしながら遊ぶこと」を指します。
「遊技」とは娯楽として楽しむゲーム
「遊戯」と同じ読みをする言葉に「遊技(ゆうぎ)」があります。「遊技」とは、娯楽を目的としたゲームのことです。
繁華街の遊技場には、たくさんの人がパチンコに熱中している
遊技ができるのは、大人になる一つの楽しみという人は多いようだ
「遊技」はパチンコや競馬などの公益ギャンブルを指すのが一般的です。子供が楽しむ「遊戯」とは、意味も場面も違うことを覚えておきましょう。
「遊戯」の使い方と例文
次に。「遊戯」の使い方を例文と一緒に解説します。
「お遊戯」は子供の訓練を目的とした遊びや踊り
幼稚園や小学校などで使われる「お遊戯」という言葉は、子供の訓練を目的として行われる遊び・踊りなどのことです。
娘が通う幼稚園のお遊戯は、大規模と有名で、発表会は卒園生たちも見に来るそうです
子供が人とのかかわり方を学ぶには、お遊戯を通してたくさんの人と接する経験が欠かせません
「遊戯的」は遊び半分で行う様子
「遊戯」は、子供を対象にした言葉です。しかし、大人の言動についても「遊戯」を使うことがあります。それは「遊戯的」という言葉です。「遊戯的」とは、物事を遊び半分で行う様子を表します。
彼の仕事ぶりは何というか…自由な発想という点では良いのだが、どうしても遊戯的な気がしてならない
会社説明会では、自社に親しみを持ってもらえるように、少し遊戯的なイベントも用意しようと考えています
「遊戯」の言い換えに使える類語
次に「遊戯」の類語について解説します。
「レクリエーション」は気晴らしの遊び
「レクリエーション」とは、気晴らしを目的とした遊びのことです。「レクリエーション」は、対象が子供でも大人でも使うことができます。
今年の社員旅行では、レクリエーションのひとつとしてビンゴ大会をしようと思います
私の会社では、4ヶ月に一度の割合で、社員同士の親睦を深めるレクリエーションを行っています
「戯れる」は遊び心からふざけること
「戯れる(たわむれる)」とは、遊び心を持ってふざけることです。対象となるのは、人や動物などです。
あそこで子供と戯れているのが、うちの犬です
大人になった今でも、こうやって学生時代の友人たちと戯れる時間があるのは、とても幸せなことだと思います
「戯れる」は「ざれる」とも読みます。「ざれる」と読む場合の意味は、主には「ふざける」です。「たわむれる」に比べると、少し乱暴な言い方で、言い方や言うタイミング・シーンなどによっては、批判しているように聞こえることがあります。
「遊戯」の英語表現
最後に「遊戯」の英語表現について解説します。
「遊戯」は英語で「recital」「play」
「遊戯」は英語の「recital」「play」などで表すことができます。
My son has a dance recital next week.(来週息子のお遊戯(ダンス)がある)
I’m going to see my daughter’s kindergarten play tomorrow.(明日は娘の幼稚園にお遊戯(劇)を見に行きます)
英語で「遊戯」を表す場合は、その遊戯の内容によって使われる言葉が変わります。例文のように、ダンスやピアノなどは「recital」、演劇などは「play」を使うのが一般的です。
「遊戯」という言葉にこだわらず、そこで行われることを英語で表現する、と考えた方が良いかもしれません。